私の大切な大切な、蓮王子

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やっと文ちゃんのことを書き終えたばかりだというのに、今日、別宅で「王子」として愛され、怖がられていた蓮が逝ってしまいました。
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保護当時、まだ成猫になっていなかったくらいでしたから、恐らく6歳くらい。
保護後間もなく、私もかかりつけ獣医もFIV(いわゆる猫エイズ)を疑うくらいの酷い口内炎になり、けれどFeLV(猫白血病)と共に陰性。ステロイドも強めの抗生剤も新しく出た口内炎用の薬も、口内炎にいいという熊笹エキスもどれもこれもその場凌ぎにしかならないような手強い口内炎で、食べたいのに食べられない状態で(実は口の中に糜爛まであった)、一昨年から去年にかけてはもう駄目かもというくらいどんどん痩せてしまった。
それを根気強く、ホメオパシーで克服し、驚くほど食べるようになって、体重もどんどん増え、安心しきってた。
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気分の改善にとリード付で別宅の庭に出すようにしたのも良かったのかも。お陰で、体調が良くなってからも「出せ、出せ」コール。出さないと食いつきが悪くなるせいもあって、庭に出していましたが、ここ最近の忙しさの中、それが仇になってしまったのかも。
食べる量が減ってきた。そう思ったのはここ3週間くらい?もっと?けれど、すこぶる機嫌も良く、まだそれほど心配になるほどではなかったのに、5日前、いきなりの体重減少。強制給餌を始めようとしたら、自分から高カロリーの液体食を飲んでくれたのでちょっと安心。これ、飲ませようとして飲んでくれる子はこれまでおらず、これが強制になるとその後の結末までは数日のパターン。
が、それも一昨日まで。この時点でかなり覚悟をし始めたものの、頑張れそうな気配もあり、今日も静かに過ごさせるか、蓮自身は苦しいかもしれないけれど諦めずに粘るか、悩みながら・・・。
最後の最後まで、私が蓮と離れたくないばかりに、無理をさせてしまった。本当に、諦め切れなかった。頑張れそうな気がとても強くしたから。状態はこれまでの経験上、もう無理なんだろうと思えるのに、蓮自身が頑張ろうとしてるようにも思えたから。
だから、なおのこと、もっと早くにああしていたら、あの日に今日届いた高栄養食が手元にあったら、ときっといつも以上に長い間、思い続けるのだろうな、と。

1年前、同じ状態になった時には誰もが驚くほど元気になったから、今回もそうなれると信じたかった。
けれどあの時よりも良くない状態だというのも、すごく感じていた。

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どれだけ痩せてきていて、ふらふら歩きになっても庭に出たがった蓮。
だから今日もちゃんと外に出そうと思った。私が抱いて。
昼に少し、3時前に少し。楽な寝姿勢で出られるように、小さな布団に、寒くないようフリースを掛け布団代わりに。
冷たい風だけれども、膝に乗せて一緒に外にいると、はっきりした喜び方はしなかったものの、満足そうな顔つきだった。
きつそうに吐き出すような息を何度もして、3時少し前、私の可愛い蓮王子は旅立ちました。不安そうに見えたから、何度も何度も「ここにいるよ、お母さんはここにいるから」と耳元で囁いて。
こんなふうに見送れて良かったと思う。ほとんどの子は夜、一匹で旅立つから。できるなら、外でこうして私が抱いている時に、大好きな外の空気を吸いながら旅立って欲しいと、朝、外に出た時に願っていたから。
ふと顔を上げると、夕飯の時間が近いせいか(4時過ぎが猫達の夕飯の時間なもので・・・(^^;))、唯一の外出猫・瑠儀が、外猫達が(バロン、那智ちゃん、陸奥、陽太、ロッシ)、まるで私と蓮を見守っているかのようにしていました。ご飯を待ってるだけだと理性では思うけれど、何だかじんとしたのでした。何より、大好きな瑠儀兄ちゃんがいてくれたもんね、蓮くん。

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この子は長生きしないかもしれない、と覚悟してた。いくら克服できたとはいえ、本当に酷い酷い口内炎だったから、もともと免疫力が弱いのだろうと。風邪をひくことはあまりなかったけれど、10年生きられるだろうか、と。
まさかその半分程度で、そしてこんなにいきなりいなくなってしまうなんて、夢にも思わなかった。
悲しくて、苦しくて、寂しくて、辛い。
蓮くんはもう苦しまないんだ、と思っても、もう二度とあのジャイアンなリアクションも、王子としてのわがままも、私だけへの甘え方も、叔母だけへの甘え方も、見ることも聞くことも触れることも叶わないのだと思うと悲し過ぎる。

また会える。また会えるけど、それまでは寂しくてしょうがないよ、きっと。蓮くん。

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このページは、柿ママが2013年12月13日 15:28に書いた記事です。

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