私も嫌です。認められません。

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ちびにんさんのブログではいろんなことを教えてもらっています。
想像以上に過酷な現実を生きさせられている動物達のことを知ってはいても、詳しく知るのが辛く、「足元の子達で精一杯」という言い訳をしている私。
それでもほんの少しの行動で、できることがあるなら、それは是非とも実行したいとは思っています。
今回も、ネットでできることでしたので、早速署名をしてきました。それは何か、というと・・・。

コスタリカ出身の自称芸術家の男性が、芸術だと称して、犬に対して行った虐待に端を発します。
ドッグフードのポスターを貼った壁の下で、生きた犬を鎖に繋ぎ、餓死させたそうです。彼にはそれが芸術だそうです。
挙句の果ては、「この犬は、展示物として公衆の面前で壁に繋がれたまま餓死すれば、こうして話題になるが、野良犬が道端で餓死しても誰もなんとも思わないじゃないか。」と言っているとか。

そして信じられないことに、彼は今年ホンジュラスで開催されるビエンナーレ(世界中から美術作家を招待して開催される展覧会、だそうです)に招待されているそうです。
呼ぶやつも呼ぶやつだ!と私は思うのですが・・・。
で、このホンジュラス・ビエンナーレで同じような展示を彼がするのではないか、というのが問題なわけです。この招待を取りやめさせる、というのが署名集めの主旨です。

ちびにんさは、うきさんという方のブログでこのことを知られたのですが、うきさんのところには繋がれて痩せ細ってしまった犬の画像がUPされています。この記事を書くにあたり、勇気を出して見に行ってみました。
残酷画像、というのとは違います。けれど、ひどく痩せ細った犬の顔を見ていたら、体の奥に突き刺すような痛みを感じてしまいました。そしてその周囲に見える人々の後姿や足。
この話を知って、最初に思ったのはもちろん憤りでしたが、疑問に思ったのは「展覧会に来た人達は何も思わなかったのか?」です。やめさせることはできなかったのでしょうか?
写真に写った人達から感じたのは無関心さでしたけれど・・・。
芸術って様々だとは思います。私にはピカソの良さはまったくもって理解できないし、素晴らしいと言われる美術作品すべてに賛同できるわけではないです。私の基準は、私が好きかどうか、心地よいと感じるかどうか、楽しめるかどうか、ですから。
それでも、ピカソや良いと思えない作品を否定するつもりはありません。本当に、表現って人それぞれなのだから。けれど、これはそう言える対象にはなり得ません。
人間社会が動物達を犠牲にしていること、私自身その社会に生きていること、否定はしません。
だからと言って、道端で死んでいく犬達の何かを訴えたいからと、生き延びる可能性を鎖で繋ぐことでなくしてしまって、無理矢理死に向かわせる、それは間違っていませんか?既にそこに人の作為がある以上、それは芸術だとか何だとかではなく、彼がただ犬を1匹、殺しただけではないんですか?

嫌です。絶対に嫌です。
こんな展示を繰り返されることも、彼が芸術家を標榜することも、嫌です。
生命をこんなふうに扱ってはいけないんです。
今すぐ、すべての、不当に扱われている生命(人も動物も何もかも)を助けることはできません。
けれど、今すぐにできることがあります。それが署名です。
「私は嫌だ」という気持ちを表明すること。どんな行動でも、それが最初の一歩です。

同じように、「嫌だ」と感じられた方、どうぞ署名にご協力下さい。署名はこちらです。
署名の前にもっと詳しく知りたいと言う方は、前述しましたちびにんさんの記事を読んで頂くと分かりやすいかなと思います。ドイツの硬派週刊誌で取り上げられた記事や、EU Commission (欧州連合委員会)の副委員長が公式HPの載せたコメントを訳して、記載して下さってます。
ちびにんさん、ありがとうございます。

1)署名ページ下部の「Click Here to Sign Petition」ボタンをクリック。
2)以下のそれぞれの欄に記入。 Name:(required)/自分の名前 Email Address:(required)/メールアドレス Ciudad/ Localidad:(required)/都道府県か市町村名(Tokyoとか) PaA-s :(required)/居住する国名(Japanとか)
※記入欄の少し下に Email Address Privacy Option: (choose one) という選択があります。 Privateが「非公開」、Publicが「公開」ですね。ので、Available to Petition Authorは「管理人にのみ通知」・・・かな?(^^;)
3)すべて記入したら「Preview your signature」ボタンをクリック。ここで表示された内容が、ネット上でも公開されます。ここでメールアドレスが表示されてなければ、非公開になっているはずです。因みに、私は非公開にしましたので、アドレスは表示されませんでした。
4)最後に「Approve Signature」ボタンをクリック。
で、暫くしたら、上記で入力したメールアドレス宛に、「PetitionOnline」の名で、「Signature Confirmation - Boicot a la presencia de Guillermo Habacuc Vargas en la Bienal Centroamericana Honduras 2008」という件名のメールが届きます。署名のお礼と、あなたの署名は何番目です、っていう内容です。

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コメント(10)

自分が繋がれて餓死してそれが芸術だと言い切るなら
「どうぞご勝手に」で済みますが、こいつに他の命を奪う権利はないと思います。
署名させてもらいました。

柿ママさま、初めまして。
ちびにんさんのところでコメントを読ませていただき、お邪魔させていただきました。
(お名前はあちこちでお見かけしていたのですが・・・^-^)

私もねこ友さんのところで知り、余りの事に思わず記事を書きました。
リンクの輪を広げていただき、本当にありがとうございます。
またお邪魔させてくださいませ。よろしくお願いします。

>きみちゃん
そうだよね。自分の生命を使うなら何も文句はない。
署名ありがとう。
この署名が実って、まずは彼の招待が取り消されること願う。
そして、できることなら、彼が自分の過ちに気づいてくれたら・・・とも。

>うきさま
わざわざお越し頂いて、恐縮ですm(_ _)m
去年からの騒動だったようですね。
今からでももっともっとこのことが広まって、彼の招待が取り消されることを切に望みます。

私もまたお邪魔させて頂きますので、よろしくお願いします。

柿ママさん、ありがとうございます。わんこの画像を見たとき、体の奥が痛くなるような思いをしました。でも、このことを知った多くの日本人の方が、今、署名をしてくださっているんです。そのポジティブな面を見ていると、人間、捨てたもんでもないな、と思います。

足元の子を幸せにする、それって一番簡単なようで一番難しいことかも。でも、それを粛々と行っているたくさんの普通の人たちがいるということも、人間、捨てたもんじゃない、と私を勇気付けてくれています。

>ちびにんさん
そうですね、人間捨てたもんじゃないんですよね。
動物を苦しめるのも人間なら、救えるのも幸せにできるのも人間ですよね。

肝心なのは、できることを長くやり続けること、なのかな、と思います。大変なこともあり、でも大きな幸せもあり・・・とにかく、猫に魅入られた(笑)ものとして、猫ばか道を邁進するしかないですね!

403073だった。
芸術のためだったら、何でもいいというのは、おかしい・・・。
それは人間のエゴだよ。
とりあえず署名の確認メールが届いたよ。

うん、そうだよね。絶対おかしいよ。
署名、ありがとうm(_ _)m

こんな悪趣味な事を芸術なんて言って欲しくない。仕事中だったけど、思わず署名してしまいました。ちなみに私は404792番目でした。

>さいとうさん
署名、ありがとうm(_ _)m
動物の保護をしている人でも、色々と考えが違う人がいて、今朝は結構憂鬱だったんだよね(具体的に書くと差し障りがあるだろうから控える)。本人がどこまで本気なのかは分からないけど。
どんな意見があるにせよ、他者(人でも動物でも)の生命を奪って表現するのは間違ってるよね。人が見えない、もしくは見ない現実を切り取って知らしめてるのではなく、わざわざ殺してるんだから。

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このページは、柿ママが2008年2月 8日 09:59に書いた記事です。

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