「グローバルハウス」を出たこの時は、実はまだ失態に気付いていない。時間の観念が欠落していた。
当日予約も10時前には一杯になってしまうこと自体も忘れていたし・・・。これを読んだ後に万博行きを予定してる皆さん、言われなくとも私達のような失敗はなさならいと思うが、とにかく入場して最初にすべきは当日予約ですよ。もちろん予約条件(予約と予約の間は2時間以上空けて・・・など)のクリアをしていないといけませんけどね。
意気揚々と「大地の塔」(←)の予約端末に近付くと「本日の予約は終了致しました」の文字・・・。仕方がないので「90分待ち」の最後尾に並ぶ。おかんと叔母を列に残し、試しに隣の「長久手日本館」に足を向けてみるがこちらも同じような状況。「今、どのくらい待ちですか?」とスタッフのお兄ちゃんに声をかけると、「2時間10分待ちです」とのこと。思わず笑ってしまったら、お兄ちゃんまで釣られて苦笑していた。
仕方ない。どこかでそういう待ち状態が発生することは想定していたのだから。しかし予約が全く取れないというのは想定外だった・・・。いくらそういう想定は種が尽きないから、仕事以外では面倒臭くてする気にならないとは言え、考え付いててもいいような状況ではあるね。いかに意気込みが半端であったか、を証明してるとも言えるかも~(笑)・・・・・・実際、当日、その場では笑い事じゃなかったんだけど。
豆乳ソフトクリーム(おかん&私)、黒胡麻プリンサンデー(叔母)を食べながら、列をじりじりと進む。たまに飲み物を探してさ迷ったりしつつも、ほとんどの時間をただひたすら待つ。これが一人ならゲームをしたり本を読んだりで時間を潰すのだろうけれど、3人でいればその必要は少ないし、逆にできないものだ。
風で奏でられる木琴(→これがその「音具(おんぐ)」)の音を聴きながら、果てしなくも思えた90分がほぼ過ぎた。もう地べたにそのまま座り込んでしまいたい誘惑に抵抗するのがやっとの状態。疲れ切った弟を抱えて、地べたに足を投げ出して座ってるお姉ちゃん(その上どちらも眠ってるし)や、乳母車で長時間同じ姿勢を余儀なくされるもっと小さな子供達はもう可哀想としか言いようがないくらい。
そしてやっとの思いで塔の内部に入って見上げれば、そこにはギネスにも認定された世界最大の万華鏡。確かにすごい。しゃがんで撮影しても(スタッフのお姉さんに「しゃがんでの撮影はご遠慮下さい」と注意されました(^^;))、全体を収めることはできないほどの大きさ。綺麗だとも思った。電飾が灯ったりもすると、また一段と幻想的。
しかしそれだけなんだよね。その美しさも溜息が出るとか、何度も思い出して味わうとか、そういうものでもない。そして何より、それしかここの内部にはないんだよ?どう思う?いや、どう思うかって聞かれても誰しも答えに詰まるだろうけれど・・・(^^;)
おかんと叔母もちょっと期待外れだったらしい。想像していたものと違ったと言うし、その差がマイナスの差だったのだろう。だから90分の疲れはかなり一気に私達を襲った。この後、「長久手日本館」に並ぶ気力をごっそり奪うくらいに・・・。が、後から思えば、ここで踏ん張れば良かったのじゃないだろうか。それは多分、3人が一様に思っていることかもしれない。しかしまだ気持ちの傷跡!?は生々しく、あまり互いに語れないのだった(笑)
でもこれもやっぱり愛知万博の呼び物の一つだもんね。世界最大の万華鏡や音具など全て併せて、「大地の塔」自体が藤井フミヤプロデュースだしということも含めて。
最早この段階で、「待つ」ということに耐えられなくなってきている3人。特に私は一番そうだったんじゃないか、と今更ながらに思う。まぁ一番意欲の低い人だったから仕方ないと言えば仕方ないよね(^^;)
で、待たずに入れるところへ行こう、という思考になっていくのでありました。
コメントする