後
思っていた雨は、朝遅い時間になってから降り始め、昼には結構な降り方になった。
まるで梅雨みたいな天気。まぁ、菜種梅雨というくらいだから仕方ないか。春の花々を咲かせるための雨。だから『催花雨』、それが『菜花雨』と表記されたりして、で、『菜種梅雨』とも言うとか。どれも綺麗な言葉だな、と思う。日本の言葉はそういう趣のある美しい言葉が多い。
催花雨は我が家の久留米つつじの蕾も開かせた。
自慢じゃないが、みっきは私のことが大好きだ。エヘン。
もちろんしまじもサヴァも私のことが大好きだろう。キンタロウだって、チロだって、私のことを好きだろう。きり達にしたって、瑠儀達にしたって、たまや健人にしても。
でも何というか、ちょっとみっきは違う感じ。どこがどう、とは取り立てて説明するのが難しいのだけれど、ちょっとした仕草やリアクションがそう思わせる。おばあが自主的に、私に一言もなく、失ってしまった大切な愛猫の名を、小さな雉白の雌猫に冠したのは、その特別さをおばあも感じたからなのか、おばあがそうしたから特別な何かを有しているのか・・・。みっきを抱きながら、この姿をおばあに見せたかったと毎回考えてしまう。
日が経つほどに、私はおばあにしてあげたかったことを思いつく。そしてその大半は、私がもっとおばあを大事にしていれば、彼女が元気なうちに思いついて、実行できたことばかりだ。みっきを抱く姿はもちろん、不可能だったけれど。
優衣はある意味おばあのお蔭で我が家に迎え入れることができたけれど、おばあの中で最後に受け入れた猫はみっきなのだ。たまや健人、しまじ達にしても当然だが、小さな小さなみっきを残して逝くことは、おばあの中に色んな思いを渦巻かせていたのかもしれない。
・・・・・・いかん、感傷的過ぎる。夜や雨の日というのは、どうも感情を高ぶらせてしまうものがあるんだな(^^;)
夜になって何だか冷えてきたようだ。湯たんぽを用意するべきだったか?昨日までは寝床の防寒材を取り外した方がいいかな?なんて思っていたのに・・・。
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