悩んだ末に、

腹帯はずれないように、首と両後ろ足の付け根辺りに引っかかるように結ばれている。これが動き回ったり、寝ている間にどちらかに引っ張られて、とても窮屈そうだ。傷口を覆っている絆創膏を剥がしたり、傷口そのもを舐めたりしないためには仕方ないのだが･･･。
事務所に一緒にいる間はほぼ完全に見ていられるのだから･･･と考え、サイズが合わずに一度しか着ていないキャミソールで腹帯もどきを作った。単純にお腹を覆っているだけなので、お勧めできない代物だ(^^;)
が、優衣は按配が良くなったようだ。少しづつではあるが、調子を取り戻していっているのが分かる。

Hのおじちゃんが市の衛生課が出しているチラシを持って来てくれた。どうも町内で猫の餌やり絡みでごたごたがあったらしい。しかし餌やりそのものよりも、関わっている人々の人間関係の問題のようだ。まぁ、結局のところどの場合もそこに起因するんだけどさ。
Hのおじちゃんはいつものように私の弁護人をやってくれたそうだ。ありがたい(^-^)
「餌はやりよるけど、猫の数は減いよる」と。悲しいかな、確かにそうだ。きみもちゃなもゴンも、そしてもどきも戻ってこないまま。しまとまめたは事故に遭って死んでしまった。新しいメンツもいるが、結局のところピーク時からは減っている。子猫が生まれないからだ。そして幸いなことに捨て猫も龍美以来、されていない。
本気でのら猫を減らしたいと考えるなら、避妊手術をしていかないと駄目なのだ。そして本来はその地域に住む人間で行われることが望ましいのだと思う。状況を把握するには住人が最適なのだから。
まぁそれを住人ではない私がとやかく言っても駄目なのは分かっている。外から力をかけても上手くはいかない、内側から行動を起こしてくれないと。私が真摯に続けていけば、そういう風に考え、行動してくれる人が現れるだろうか？いや、そういう期待はいけないね。ただ私自身がすべきことを続けていけば良い。
おじちゃんは最後に「まぁ、一応持ってきたばってん、気にせんで良かよ」と。そうだね。こういうことがあったとだけ知っておけば良い。いつもいつも、ありがとう、おじちゃん。

叔母がもっぷに似た猫を近くで見かけたと言う。昼間のことだし、もっぷだと思って良く見たけど顔の柄も違ったと言うから確かだろう。ということは、Hのおじちゃんが言っていた「もっぷよりも色の濃い猫」というのは確かにいたのだ。疑ってごめん、おじちゃん(>_<)
「つうことは、確実に雌だから捕まえんばたいね」と答える。「じゃぁ餌でまた釣らんばたいね」と叔母。
何て心強い言葉なんだろう。3年くらい前なら、また餌やり対象の数が増えるのか、といい顔をされなかったかもしれない。「ご飯も食べられずに可哀想だ」という気持ちは多分、大抵の人の気持ちの中にはあるのだろう。けれど色々なことを考えて行動に移せない人々、何をどうしたらいいのか分からない人々も多いのだろう。私だって未だに不安なことがあって、臆病になりそうになったり、逃げ出したくなったりすることもある。ただ最早私にはそれは許されないし、そんなことをした結果の後悔や苦痛の方が遥かに大きいだろうと想像がつくから。もちろんわりかし恵まれた環境にあることも否めない。
でもやっぱり「やる気」があるかないか、なのだとも思う。
明日は家から捕獲器を運んでこよう。1台は貸し出したまま戻ってこないので、1台でやり繰りしないといけない。残るは白の虚勢だけだな、と一息ついたのも束の間。他所の餌場で気になるサビがもう1匹いるし、件のサビは私は一度も見たことないってな状態だし(^^;)。ま、頑張るしかないっすね。
先生にも相談しておかなきゃ。猫の避妊がずっと詰まってるって言ってたから、無理をどこかでお願いすることになりそうだ。