体力の少ない子猫や病気を持った子、年寄りの子達が次々と生命を落としている、とかかりつけの先生に聞かされた。ジロウを見舞っての帰りのことだ。ジロウもそうなったかもしれない。ジロウしか助けられなかった。いろんな思いが巡るけれど、ジロウが元気になってくれることを祈り、預かりさんとなってくれるSの実家での生活、そして里親探しに力を尽くそう。
力及ばなかった子達、まだ会ったこともなかった子達への手向けは、きっとそういうことしかないはずだから。
S宅でのクリスマス・パ―ティはチビッ子も入れると総勢13人。昔の私なら知らない人間がほとんどの場所には行かなかっただろう。Sの誘いだからね。
でもとても楽しく過ごせた。三女猫のチカちゃんは営業部長ばりをもろに発揮していた。というか、鍋の具材が気になって仕方なかったみたいだ(^^;)。小さな女の子に無理な姿勢で抱え上げられても、文句も言わず、嫌がりもせず、されるがままになっている姿は健気だった。子供より猫、の私としてはハラハラさせられてしまったが・・・。
マルちゃんもちょっと距離を置いて、でも皆が集まっている居間で、香箱を作っている。時々、皆の笑い声などに驚いて部屋を出て行くが、必ず戻って来る。そして長女猫のチビちゃんは普段同様、寝室から出て来ない。でもそれが一番賢いかもね。
居間でS夫婦も雑魚寝してしまったので、チビちゃんは寂しくなったらしく、夜中トイレから出て来た私に声をかける。既に勝手知ったる我家の如きS宅。チビちゃんを抱いて撫でながら、寝室で暫く過ごす。
きり達はどうしているだろう?泊りだと、ぎんたには言って来たが・・・。ぎんたは私がいないと、騒いで、おとんやおかんを困らせているそうだ。困ったね、と言いつつ、実は嬉しかったりするのだな(^^;)。
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