既に成猫になりきっていた瑠儀と出逢ってから、14年3か月。
6年ほど前には行方不明騒ぎもあり、けれど奇跡的に再会し、外猫から日中のみ外出自由の別宅飼い猫へとなり、昨夜友人と私の見守る中、猫生を終えました。
まだ別宅はなく、父の事務所を手伝っていた頃、事務所の前を通り過ぎる瑠儀とふと目が合ってしまったあの日。自宅飼い猫のぎんたの瞳ととてもよく似ていたあの瞳に惹かれて、私の本格的な餌やり人生が始まったのでした。
亡き我が妹犬のルルとも仲良く、亡き父にも、一緒に働いていた従弟叔父にも可愛がられ、近所の猫友おじさんを始め私の既知未知のご近所さん達にも愛されていた瑠儀。その穏やかな性格と一時はひたすら食べまくったためにぽっこりになってしまったお腹のために、よく妊娠した雌猫なんだと勘違いされてました(^_^;)
ある冬の日、2、3日姿を見せなかった後に、前足を血だらけにしてやってきた時のショックと言ったら...(-_-;) 何をどうしてか分からないのですが、親指に当たるところをざっくり切っていて、肉も見えてました。その後遺症で瑠儀はその部分の爪は出し入れできないままに。当時治療後、しばらくは外に出さないようにとかかりつけ医に言われ(外猫だって知ってるのに、中々無茶を言う先生なのです(^_^;) 治療するなら責任持て、というのが恐らく自論)、事務所に泊めることに。初めてのことなので、事務所内で無茶をしないよう私も泊まり込み。
コピー機の上が大好きで、怪我した直後に来た時も確かそこに上っていったなぁ。メーカーさんとか聞いたら嫌がられそうだけど(^_^;)
節分の豆によくついてるオマケのあれとかでこんなことされても、嫌がりはしても怒らない、そんな子でした。
亡き蓮くんは瑠儀が大大大大大好きで、けれど瑠儀はそんな蓮に「寄るな!」と耳や頭をかぷり。それでも瑠儀兄ちゃんが大好きな蓮は、毎回毎回めげずに瑠儀のそばに寄り添おうとするのです(^_^;) 今頃はまた会えた瑠儀に大喜びかも。旅立つ瑠儀に「今度は遊んであげてね」とも囁いたけれど、さて、どうなっていることかなぁ。
年齢的にも最近の衰え方にも、覚悟を促されてはいたものの、あまりに急なことで、実感が伴っていないのか、直後に涙ぐんだだけで、きちんと泣けてません。友人がそばにいたからか(基本的に人がいると身内であっても、悲しみを出せない性質です)、0ではないものの後悔が本当に少ないと感じているのか、急なことに麻痺しているだけなのか...。
寂しさはとてもあります。ホル亡き後、唯一日中自由に外出させていた猫なので、夕方のお迎えが日課で、瑠儀もそれを楽しみに外出している節もあり(^_^;)、今、夕方の時間をまったく気にしなくていいようになったのは、何となく落ち着きません。今もすぐそばにいたり、玄関前でご飯を待ってたり、いつものあの場所で私が迎えに来るのを待ってるかも(想像したらやっと泣けてきました(笑))と、思えます。
悲しい、寂しい、でもいっぱいいっぱいありがとうね、瑠儀。
そっか、たくさんのありがとうがあるから、悲しい涙があまり出てこないのかも。それだけ長い時間を過ごしたもんね。
大好きだった。いや、これからも愛してる、瑠儀。
今ここに私がいるのも、別宅があり、そこにりょう達がいるのも、外に陸奥達がいるのも、すべて瑠儀がきっかけ、始まり。だから、こうしている限り、瑠儀とお母さんはいつまでも一緒だね。
事務所時代からの子はこれで、叔母宅の外猫となっているはるちゃんだけになりました。何故か、年上の瑠儀がはるちゃんより後に旅立つものと思い込んでいたのですが...。
けれどやはり瑠儀の存在は大きな大きなもので、一つの区切りがついてしまったのだなぁ、と。
まだまだはるちゃんも、自宅飼い猫のぎんたも健人も、自宅別宅それぞれの外猫の中にも衰えの見える子達が複数いるので、毎日に区切りはつかないんですけどね...。