としか、健人には思えないであろう、「めい」。土曜日に従妹が連れ帰った人間の赤ん坊に、健人は興奮しているらしい。と言っても、具体的にどういう反応なのか、伯母の見解は時として見当違いであることも多いので、当てにはできないのだが･･･（笑）
しかし落ち着かないのだ、ということは確か。さらに、健人が伯母と一緒に寝ていたベッドは今や従妹が使用し、そのそばにはでかいベビーベッドが居座っている。一番落ち着くのであろうベッドには寝れず、初めて見る生き物がおり、授乳の時などはその部屋からも閉め出される。
猫主体の私にも当の健人にとっても、憤懣やるかたない状況ではあるが、異を唱えても改善できないことは仕方がない。それに健人には私のところという逃げ場がある。自分の居場所から少しでも出るのが恐いたまは、逆に何事をも耐え、時には何事をも周囲を素通りさせて過ごしているが。
まるでいじけているかのような健人だが、実は全然たいして気にしていないようだ。ぎんたは恐いが、それでもこの部屋の居心地良さをしっているし、私がどれだけ我侭を聞いてくれるかも分かっているからだろう。多分ネックは伯母のようには構えないこと。ある程度はもちろん、私だって健人が可愛いし、何より元保護主である。構いたい。
が、それはぎんたの不満を産み、健人の危機を招く･･･。
どうも「めい」がやって来た影響は、ぎんたにも出ているのではないか、という疑惑もある。従妹らの帰宅当日、伯母宅の玄関三和土にしっこをしたぎんた。そして我が家の台所の隅に見つかった（これは誰のものか分からないが）しっこ跡･･･。単にその日は私が一連の行動（帰宅時の儀式、食餌の準備、トイレ掃除）をいつも通りにしなかったことが原因かと思っていたのだが･･････
その辺はもう暫く様子を見るしかない。今のところの予定では従妹母子は、おばあの初盆もあることだし、盆過ぎまではうち（正確には隣だが）にいることになるのだ。「めい」の存在が原因だとしても、ここは暫く譲ってもらうしかない。もちろん、その譲歩への感謝は私の身を挺した行動で示される。っつうことは、私が一番の被害者なのかもしれない･･･シクシク。その代わりと言っては何だが、従妹には「めい」を、猫を真に愛する賢い女性に育ててもらわねば!!ボランティア精神旺盛な獣医にならせるべく、今から光源氏並に刷り込みをするのも手かもしれない（笑）
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