坂木司/文藝春秋
★★★★★
いきなり目の前に現れた、息子と名乗る少年。ホストとして働くヤマトこと、大和は戸惑いながらも、一夏、少年・進と過ごすことを決意する。
進の中に見える母・かつての恋人の面影、想い。
やがて大和の中に、進に対して「父として何ができるか」という確かな想いが生まれていき・・・。
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ヒューマンドラマの最近のブログ記事

★★★☆
明日の朝には、一緒に暮らした部屋を出て、別々の生活を始める2人。
家具も何もかも、ある一つを残して空っぽになってしまった部屋で、最後の夜を、長く、苦しくなるであろう夜を、それぞれが互いから本当のことを聞き出そうと、覚悟を決めていた。
そう、「あの男を殺した」という事実を。
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壁井ユカコ/メディアワークス
★★★★
ウィリアム・チャイルズバード、通称鳥籠荘に集う面々はいずれも一癖も二癖もあり、社会性、協調性に欠如した人物達。
ヌードモデルの衛藤キズナ、引きこもりで芸術家の浅井有生、と彼の美人のいとこ、猫の着ぐるみで生活する父と、ゴスロリファッションに身をつつんだ小学生の娘。
とってもフツーな出来事と、不思議さが当たり前のように溶け合う日常で、やがてキズナは浅井と過ごす時間を大切に感じ始めるのだが・・・。
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北村薫/新潮社(文庫)
★★★★
高校2年生の秋、運動会を終え、家で1人レコードを聴きながら目を閉じた一ノ瀬真理子。
目覚めた時、そこは慣れ親しんだ我が家ではなかった。やがて知る自分の変化。真理子は何故か、25年の時間をスキップし、42歳の桜木真理子となっていた。彼女には、17歳の自分にとっては見知らぬおじさんである夫と、同じ年の娘・美也子がいた。
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伊坂幸太郎/新潮社
★★★☆
「エンジン」という言葉を聞くと思い出す、かつて夜の動物園で過ごした日のことを、そしてある人物のことを。その人は「動物園のエンジン」と言われていた。彼がいることで動物園が息づくかのように感じられたあの夜、彼はシンリンオオカミの檻の前で横たわっていた・・・。(「動物園のエンジン」)
全4編。
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辻村深月/講談社
★★★★☆
たった一人の常軌を逸したファンが起こした、猟奇殺人。彼は「チヨダコウキ」のファンであり、その殺人に関する映像をコウキのために残していた。そのために休筆を余儀なくされたコウキを救ったのは、「コウキの天使ちゃん」と名づけられた、一人の少女からの手紙だった。
それから10年、人気脚本家赤羽環が大家となった「スロウハイツ」には、コウキの他に、画家や漫画家、映画監督を目指す仲間達が集まっていた。
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伊坂幸太郎/実業之日本社
★★★★
親元を離れての大学生活を始めた北村。クラスの飲み会で知り合い、いつの間にか麻雀仲間となり、時に女絡みのいざこざに巻き込まれたり、犯罪現場に居合わせてしまったりする5人の仲間達。
社会という砂漠へ出るまでの、オアシスでの普通に過ぎていく大学生活と、特別にも思える出来事。
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三崎亜記/集英社
★★★
「となり町と戦争を始めます」―広報誌に書かれた一言。
戦争は行政が推し進める公益事業となり、戦争をする相手の市町村は敵でありながら、共同で事業を行う相手でもあった。
そんな中、偵察任務を任命された僕だったが、戦争の気配も音も感じられないまま、広報誌には戦死者の数だけが増え続け・・・。
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有川浩/、エディアワークス
★★★★★
200X年、高度20,000mで起こった、航空機事故と自衛隊機事故。関係者の懸命な調査にも関わらず、事故原因が掴めないままだったが、唯一、自衛隊機事故の際に事故を免れたパイロットは確かに事故の原因に繋がるものに気付いていた。調査に来た春名を、事故現場まで連れて行く光稀。2人が見たものは・・・。
自衛隊のパイロットだった父を亡くしてしまい、天涯孤独の身になってしまった瞬。悲しみの中、父の携帯に何気なく電話をかけると、電話の向こうで声が・・・。それは昼間、幼馴染と共に海から拾い上げた、謎の生物からのメッセージだった・・・。
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恩田陸/毎日新聞社
★★★★
役者の両親を持ち、幼い頃から舞台の経験を積み、今や若手の中でも人気・実力共にベテランの響子。しかしこのままこの世界の先に待ち受けるものを受け止めるだけの心の準備ができないままでいた。そんな中、伝説の映画プロデューサー・芹澤泰次郎が手がける舞台のために、女優を探しているという噂を耳にするのだが・・・。
そんな頃、演劇の経験などまったくない一人の少女が、学生演劇に身を投じようとしていた。
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