ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/徳間書店
★★★★☆
絨毯商人のアブダラは様々な空想をするのが日々の楽しみになっていた。そんなアブダラの元へ、怪しげな男が「空飛ぶ絨毯」を売りにやってきた。その絨毯の上で眠ると、空想と全く同じ庭園へとやって来た上に、素晴らしく美しく賢い<夜咲花>と出逢ったのだった。しかし目の前で、ジンに<夜咲花>を奪われたアブダラは、恋人を取り戻すための旅を始めるのだった。
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柿ママ: 2005年4月アーカイブ
森博嗣/講談社
★★★★
マンションの一室で、Yの字に宙吊りにされ、胸にナイフを刺された芸大生の死体が見つかった。部屋は密室状態だった。そして部屋の様子を撮影したビデオには『Φは壊れたね』のタイトルが・・・。
何故彼はそのような殺され方をしたのか?犯人の目的は?密室はどうやって作られたのか?
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柴田よしき/祥伝者
★★★★★
戦争とウィルス汚染、オゾン層破壊による大量の紫外線が降り注ぐ地上を捨て、流砂(ルイザ)達の祖先が地下に女性だけの世界を作ったのは約200年前。世界は女性だけで、そして子孫は冷凍保存された精子を使って、生み出されていた。平和で、美しく、秩序に守られた世界を、流砂や親友の美沙(ミーシャ)達は愛していた。
しかしその世界の教義とも言うべき神話を否定する人々がいることを知ってしまった流砂と美沙は、否応なしにその渦中に巻き込まれて行き・・・。
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ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/徳間書店
★★★★☆
三人姉妹の長女・ソフィーは「長女は何をやってもへまをする」という昔ながらの言葉を信じていた。だから父が遺した帽子屋をやっていくしかないのだ、と。
そんなある日、一人の女性が店を訪れ、ソフィーに呪いをかけ、老婆にしてしまった。その女性は国中が恐れる、「荒地の魔女」だったのだ。母や妹達にその姿を見られまいと、ソフィーはもう一人の恐ろしい魔法使い―若い女性ばかりをさらうと噂される―ハウルが住む「動く城」に転がり込んだのだが・・・。
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柴田よしき/角川書店
★★★★
一児の母となり、新宿署を離れ、辰巳署で穏やかに生きる緑子。「母である」自分に時に疎ましさを感じながらも、それでも緑子は達彦を心の底から愛していた。
緑子は、男性の身体に女性の心を持つTG(トランスジェンダー)、磯島豊と出会い、行方不明になった彼女の親友を探すことに協力することに。折りしも、辰巳署管内で主婦殺しが、主婦売春、麻薬へと続く、根の深い事件へと発展しようとしていた。だが、そこにはさらに暗く深い闇が拡がっていた・・・。
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柴田よしき/角川書店
★★★★
新宿のビデオ店摘発で押収された裏ビデオの中に、残酷極まりない強姦シーンが撮影された1本のビデオがあった。被害者は若い男性。そして恐らくそれは犯罪現場を撮影したものと推測された。
男性優位社会の警察組織で、自分の生き様を見つけようとする緑子は、チームを組んだ防犯課の慎二と共に、被害者の特定へと進んでいく。やがて一部の被害者が特定されるが、いずれも交通事故死、自殺の後だった・・・。
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森博嗣/講談社
★★★★
何気なく始めたゲームが発端で、会社サーバーにウィルス被害を起こしてしまった千宗(ちひろ)。何とか自力で解決しようとした挙句、辿り着いた研究所のサーバーで管理者が残した日記を読んでしまう。そしてその研究所で起こった殺人事件・・・。(「トロイの木馬」)
犀川との二人きりのディナーのはずが、何故か捜査中の誘拐事件の謎解きの場になってしまい・・・。(「いつ入れ替わった?」)
他、5作を併せた短編集。
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さだまさし/幻冬舎(文庫)
★★★★★
東京で教師をしていた隆之はある日、口の中に激痛を感じる。そして後頭部の激痛、瞳の中に現れた眉月のような白濁。徐々に、そして最後には完全に失明するというベイチェッと病。教師を辞め、恋人との婚約を解消し、故郷の長崎へ戻った隆之。後を追ってきた恋人・陽子と共に長崎を歩く日々の中、寺で老人と出逢い・・・。
表題作他3篇収録。
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