さだまさし/幻冬舎(文庫)
★★★★★
東京で教師をしていた隆之はある日、口の中に激痛を感じる。そして後頭部の激痛、瞳の中に現れた眉月のような白濁。徐々に、そして最後には完全に失明するというベイチェッと病。教師を辞め、恋人との婚約を解消し、故郷の長崎へ戻った隆之。後を追ってきた恋人・陽子と共に長崎を歩く日々の中、寺で老人と出逢い・・・。
表題作他3篇収録。
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TVドラマ『愛し君へ』を時折観て、原作に興味を持った。映画化された時もたいして気にも留めなかったのに作者にも俳優人にも興味がなかったから。内容的には・・・興味を持ったが。しかし申し訳ないが、何となくさださんが苦手なので、原作を手に取ってみようとは思わなかった。
俳優人は好感を持っている男女でTVドラマ化までされた作品というのは、さすがに興味を惹く。内容的には気になる内容だったこともあり、古書として購入。実際に読み始めるまでにはまた時間がかかったのだが、とにかく良い作品だったと思う。表題作ももちろんのこと、他の3作品もとても深刻な(現実にも根深い)問題で、けれど決して悲壮感があるわけではなく、悲しみ、痛み、辛さ、苦しみが描かれはするものの、最終的にはそこを乗り越えた、とても透明感のあるラストシーンを見せてくれる。人の優しさというものがここまで美しく書かれているとは思ってもいなかった。だからと言って現実感の乏しいラストでもないのだ。
さださんへの見方が変わった、かもしれない。一気にさださんファンになることはないだろうが、それでもさださんが持つ人間への眼差しには大変惹かれる。
今度、曲をじっくり聴いてみるのもいいかもしれない。
歌は マトモに聴いたことがない。何故かというと、ひとえに「重い」のだ、さだまさしの歌は。「暗い」のではない。歌詞だけ読むと その重さが解る。
しかし!この人の話は やたらめったら面白い!コンサートでは爆笑も誘うが、それだけではない。眼差しが優しい人だ。それは常日頃「怒り」を抱えた人のものでもある。
食わず嫌いだった人、曲を聴くも良し、ステージトークだけ(そういうCDがあるのだ!この人は)を聴くも良いと思う。小説以外の著作もあるから それを読んでみるのも良いと思う。
俺、さだまさしは大好きな人である。
ごめんなさい、あまりべた褒めしないで下さ~い(^^;)
まだ今の段階では、天邪鬼な私は「やっぱやめとこう」って思っちゃいます。何てひねくれ者>私
でも何故か、駄目なんですよね。こちらが同じ温度になれてないと、引いちゃうというか、冷めちゃう・・・。いかんなぁとは思うんですがね(^^;)
あ、因みに以前TVで観たステージトークには引いちゃいました(笑)。歌詞を読むだけ、の方が案外私のツボには合うかも。
図書館に他の本もCDもちょろっとあるようなので、次に行った時には、1枚か1冊、借りてこようと思います(^-^)
いや、別に いーんでないの?(^^)
借りて聴いてみました。自分でも驚きなことに、歌詞を読むだけより、曲を聴いてる方が楽しかったです。ギャグ系もしんみり系も結構ツボを突かれちゃったかも、です(笑)
こうなるとステージトークも感じ方が変わってそうな気がしてきます(^^;)
これも年を取ったってことなんでしょうか・・・。
詩が重いので曲というオブラートに包んでいるように思うんだけど、俺は まだそれに慣れないんだよ(^^;
年をとった・・・・・そうとも言うだろうし、自分の器の許容量が増えたとも言うんじゃなかろーか。
器の許容量が増えることが 必ずしも年齢と関係あるとは思わないけど。
量、ではない気がします(新しいものに関しては若者の方が許容量大きいですし)。感受性のベクトルが変わったというか・・・。それも年齢に縛られるものではないと思いますが、加齢による要因が大きいのも事実かな、と(^^;)
年を取って感じ方が変わるのは、だからこそ生きる楽しみもあるというものですね。生まれてから死ぬまで、同じものしか美味しいと感じない、とか、感動しない、楽しめない、というのはとても勿体無いことなんでしょうね。