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「聖母(マドンナ)の深き淵」

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40487296674043428022柴田よしき/角川書店
★★★★
一児の母となり、新宿署を離れ、辰巳署で穏やかに生きる緑子。「母である」自分に時に疎ましさを感じながらも、それでも緑子は達彦を心の底から愛していた。
緑子は、男性の身体に女性の心を持つTG(トランスジェンダー)、磯島豊と出会い、行方不明になった彼女の親友を探すことに協力することに。折りしも、辰巳署管内で主婦殺しが、主婦売春、麻薬へと続く、根の深い事件へと発展しようとしていた。だが、そこにはさらに暗く深い闇が拡がっていた・・・。
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読むのが恐い気もしていたのに、早速借りてしまった・・・。
しかしそこにいるのはかつての緑子で、そして新しい緑子だった。それは母になったことと無関係ではないだろう。
前回も今回も、女性が女性であるが故に巻き込まれる犯罪、陥る深み、が描かれている。女性が、母性が持つ暗い面が描かれているが、今回のこの作品、男性にこそ読んで欲しい。ま、本当に読んで欲しいタイプの男性は読まないだろうし、万一読んだとしても何も得てくれない気はする。男性女性関係なく、えてしてそういうものだし。
残念ながら、前作よりも本作での緑子には「え?何でそんな考え?」ということが数回あって違和感もあった。が、前作はあまりに衝撃的だったし、同じ緑子の作品とは言え、別物として読む方が正解だろう。緑子シリーズは既にもう1作刊行されているので、そちらでは緑子がどのように変化しているのか、していないのか、楽しみである。

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