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「太陽の刃、海の夢-少女大陸」

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4396207824柴田よしき/祥伝者
★★★★★
戦争とウィルス汚染、オゾン層破壊による大量の紫外線が降り注ぐ地上を捨て、流砂(ルイザ)達の祖先が地下に女性だけの世界を作ったのは約200年前。世界は女性だけで、そして子孫は冷凍保存された精子を使って、生み出されていた。平和で、美しく、秩序に守られた世界を、流砂や親友の美沙(ミーシャ)達は愛していた。
しかしその世界の教義とも言うべき神話を否定する人々がいることを知ってしまった流砂と美沙は、否応なしにその渦中に巻き込まれて行き・・・。
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4時間で読み終わってしまった・・・。それだけ面白かったのだ。ぐいぐい引っ張られるように読み進めると、「え?そんな展開も組み込まれてるんだ(驚)」という展開に、さらに読むスピードが増す、といった具合。
戦争の後遺症である部分や、戦争によって起こった変化を乗り越えるために、生き残るために戦わなければならない場面もあり、それが妙に迫ってくる描写なのだ。こういうSFって(そうそう数を読んでいるわけではないが)、そこまでの感覚を引き起こすものではないことが多いので、ちょっと意外。長崎出身だからか、やはり被爆シーンだろうと思える生々しい描写もある。流砂と一緒にイメージに飲み込まれそうな・・・・・・。
けれど、だからこそ主人公達がかつての優しいだけの日々、甘い日々、素晴らしかった世界へ決別する姿が際立つのだろう。これは少年少女達の、ある生物の、巣立ちの物語。生きるために戦い始めた人々の物語。だと感じた。
まるで続編が、もしくはシリーズが続くかのようなラストが、粋で、でも「多分ないのだろうな」と思うので、ちょっと小癪な終わり方。
本当に続編、なんてないですかね?マジで読みたいです、私>柴田先生

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