あらゆるものが放つ香りを嗅ぎ取れる少女。少女にはその香りは声のように聞こえる。
何という設定だろう。
『精霊の守り人』で初めて出逢ってから、上橋菜穂子さんの作品はどれも好きで、けれどずっと図書館でのお付き合いだった。古本を手に入れるということもしないまま。
だから『香君』は私が初めて買った上橋菜穂子さんの作品ということになる。
いや、これ買ったら、積ん読が減らないし、やることそっちのけでつい一氣に読んじゃいそうだし、猫の食費が嵩んでるので懐具合も・・・と悩んだのだけど、帯を読んだらもう我慢できなくなった(^^;)
設定も面白いし、「あ、この植物はあれをイメージしてるのかな?」とか「土の中の小さなものって表現って!!」とか、やたらとニタニタしながら読んでいる。買って良かった。
良かったんだけど、ゆっくり少しづつ頑張って我慢して読んでいたのに、昨夜というか昨日と今日の境目あたりで決壊してしまい、明日には読み終わりそう。いや、下手したら今夜読み終えてしまう。悲しすぎる(T_T)