先月、長く世話してきた外猫・明石が姿を見せなくなった。
その日の朝、籠もっていた寝床(私が敷地内に用意したもの)を抜け出し、出かける直前の私の前に現れた。私自身の体調も落ちていて、咄嗟に食べられそうなものを用意して出かけたのだけれど、それっきり・・・。
もう1ヶ月とちょっとが経ち、恐らく二度と会えないのだろう、と思う。
明石とこんな形で別れることになるなんて、思いもしなかった。微塵も思ってなかったから、あの朝、私は油断してたのだ。
かと思えば、「きっとこの食欲の減り方は、そろそろなんだね」って思いながら見守ってた外猫・みかは、家の前の小道でまるで氣持ち良さそうに昼寝してるかのような姿で旅立っていた。
もしかしたら、私が探せないところで最期を迎えるかもしれない、と覚悟してたのに。
「あの時ああしていれば・・・」「もっとこうしていれば・・・」
癖で、瞬間思ってしまうたらればは、今の私には本当に瞬間の思いでしかなく、彼ら彼女らにも意志があるのだ、と納得する。明石は見られたくなかったのだろうし(初めて会った時の『王子様感』は本物だったのかも)、みかはそんな私を慰めてくれるためにお昼寝然とした最期にしてくれたのだろう。それすら私の勝手な思い込みなのかもしれないけれど、遠からず・・・な氣もする。
またしても「みか」の写真がないことにガッカリ。いや、撮ったことある氣がするんだけど、探せない・・・。
明石と初めて会ってから10年(に1ヶ月足りなかった・・・)、みかはそれよりも前からのお付き合い。長い時間のはずなのに、とても短い氣がしてしまうのは何故なんだろうね。