人間は利用されてるだけなんだよ、きっと

読書日記

緑の侵入者たち淺井康宏
セイタカアワダチソウがあちこちの荒れ地を黄金色に彩るこの季節、必ず、彼女たちは一部で悪者扱いされる。そんな話題があちこちでちらほら。
昔はね、私も「外来種、迷惑」と思ってた。悪、とは思ってなかったけれど。だって原因は人間であって、外来種たちではない。けれど、外から来たものたちに追いやられる日本の植物、動物たちにとっては迷惑極まりない、と単純に思ってた。
でも違うんだよね。「なんだかおかしい」と思い始めた時に、外来種は悪じゃないよ、っていってる記事や本に出逢った。「あぁ、やっぱり」と思っただけで、ちゃんと読んだことはない(^^;) だったのだけど、数年経ち、何となく、ちゃんと読んでみようかと思った矢先に出逢ったこちらの本。
こちらは、いいも悪いも、良くないも悪くないも書かれておらず(私の印象では)、ただ外から日本にやってきた子たちを、日本から外へと飛び立っていった子たちを紹介されている。そう、日本から外へといった子たちもいるわけだ、当たり前だけど。
そして、他国と陸続きのあちらやあちらでは、もっともっといとも簡単に植物達は国境を越えるんだよなぁ、とこれまた当然のことに氣付かされた。
悪者、ってとらえ方、やっぱり違うよ、って感じる。
因みに、セイタカアワダチソウ、うちの庭には少ないのが残念なくらい、氣になる存在ではある。花粉症の原因じゃないし、薬草酒やハーブティーの効能は惚れ惚れするし、入浴剤としても使える。そして彼女たちはやがて役目を果たして一斉に枯れていく。そう、役目、なんだよ。
大地にとって、地球にとって、必要なことがそこで行われているだけ。人間は単に運搬のために使われただけなんだと思う。

もう1冊載せるつもりだったけど、思ったより長くなったので(^^;)、また明日にしよう。

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