光原百合/双葉社
★★★★
4月からの予備校生活が確定してしまった早春。家の近くの土手で見かけた一人の女性。
ひょんなことから知り合いになった彼女のボロアパートに、家庭の事情で勉強部屋を構えることにした信也。惹かれていく彼女が大事にしているともしていないとも思える4鉢の朝顔とは・・・。(「十八の夏」)
表題作他3篇収録。
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花をモチーフにした4篇のミステリーです。1話目は朝顔、2話目は私が大好きな金木犀、3話目はヘリオトロープ(キダチルリソウ)、4話目は夾竹桃がそれぞれモチーフ。
どれも良い話なんですが(4話目に関してはかなり重い内容であるものの・・・)、一番のお気に入りはやはり2話目の「ささやかな奇跡」。金木犀が出てくるからというだけでなく、主人公が書店員だからというだけでなく(笑)、本当にそこに起こったささやかな奇跡が、その瞬間にとってもこちらの心を明るく、暖かくしてくれたのです。
正直、1話目を読んだ時は微妙な感想でした。内容的には面白いのですが、既に光原さんの別の作品も一緒に借りていたので、「そこまで気に入って読める作者だろうか?」と。
いやしかし、自画自賛になりますが、最近の自分の選択には間違いは少ないなぁと(笑) ・・・amazonのお薦め機能のお蔭なんですが、そこから取捨選択するのはやはり自分ですからねぇ。取より捨が多いくらいのお薦めだし(^^;)
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