加納朋子/文藝春秋
★★★★
転職する早期退職者を支援するというていのいい、中高年リストラで会社を辞めた仁木。昔からの憧れであった探偵事務所を開いた彼の前に現れたのは、真っ白のふわふわの猫を抱いた少女だった。その少女、安梨紗は「探偵事務所には助手が必要!」と、仁木を手伝うことにしてしまった。
珍妙な組み合わせの2人のもとにやってくる、一風変わった依頼内容を持つ依頼人達。しかし一番の謎を持つのは、安梨紗自身でもあった。
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探偵というものへの切なるイメージ、願望・・・そんなものを大事にしつつも、安梨紗が淹れてくれるお茶、彼女が漂わせるふんわりとした空気を心地良く感じる仁木。けどやっぱり大事なイメージというものも何とか守りたい、という何だか可愛いとも滑稽とも思えるような葛藤が微笑ましい(笑)
最後の話にやっと実際に出てきた仁木夫人がいいキャラです。ほんの少しで、美味しいところを全部持って行った感じ(笑)
こういうほんわか感の漂うミステリ(コージーともちょっと違うように感じてます、個人的には)って、いいなぁ、って以前以上に思うのは年のせいか?(^^;)
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