

辻村深月/講談社
★★★★
例年よりも早く訪れた大雪の日。センター模試を控えた深月は、幼馴染の鷹野と共に学校へと向かう。しかし学校に現れたのは、梨香、菅原、昭彦、清水、景子、充だけだった。
誰もいない校舎に閉じ込められてしまった8人。やがて8人は、これが2ヶ月前、学園祭の最終日に自殺してしまったクラスメイトの仕業としか考えられないことに気付く。しかし8人は、揃ってそのクラスメイトの名前を思い出せず・・・。
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後半に近付くと、見えてくる部分もあるのですが、それでも最後まで余談を許させないものがあって、かなり楽しめましたし、のめり込んで読むことができました♪
こういうSF的設定が嫌、という方には最初からとっつき難いでしょうけれど・・・(^^;)
とは言え、重いテーマですよね。そしてそれぞれが向き合わなければいけない、忘れてしまってはいけない何かを抱えていて・・・。それぞれの苦しみも痛みも、そしてそれを忘れてしまいたいと思ってきたこと、人はどんな苦しみも悲しみも少しづつ薄れさせていくこと、どれも身につまされて・・・。
それでも救いがないラストではなかったことが良かった。綺麗ごと、お話の世界、そんな感想もあるかもしれないけれど、物語には救いがあるべきだ、と私は思うから。
ひょんなきっかけで辻村さんの作品が気になり、最初に手にした作品でしたが、またも嵌る作家さんを見つけてしまったようです(^^;)
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