
ダン・ブラウン/角川書店
★★★★
独自の裁量権すら持つ、史上最大の諜報機関NSA(国家安全保障局)、別名パズル・パレス。
パズル・パレスの中枢となるこの世で唯一無二のコンピュータ<トランスレータ>は、あらゆる暗号を解読可能にし、国民を、国家を幾度もの危機から救ってきた。
しかし一般市民のプライバシーをも侵害できるその存在を許せない元NSA職員が、解読不可能な暗号ソフトを開発する。それを盾に<トランスレータ>の公表を要求するが、その最中、スペインで彼は急死してしまい・・・。
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処女作でこれだけのものを書いているのだから、10年の歳月で時代と合わなくなったことによる落差は差し引いて評価すべきかもしれないのだけど・・・。でも、実際、読んでいる時に違和感があったことは否めないのだし・・・。
本当に、これが発表当時に読めていれば・・・。残念。コンピュータの世界で10年なんて、とんでもなく大昔だしなぁ。ドキドキワクワクな状態に水を注されるのがその辺りと、やはり日本人が出てくるところ、とか?訳者が幾分訂正した部分もあるらしいですが、それでも何となく違和感。
しかしもちろんストーリー展開としても設定としても、処女作とは思えないダンワールドが既にかなり出来ていると思います。ま、相対している人物が誰なのか、というのが早いうちに分かるというのもやはり処女作からあるわけですが。というか、これがこの人のスタイルなんでしょうね。「どう読ませるか、どれだけ惹き付けるか」の方に重きを置いているのかも。いつか気持ち良く、その辺を裏切ってくれるのを楽しみにしたい・・・けど、どうかな。
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