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「夏の夜会」

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夏の夜会西澤保彦/光文社
★★★☆
30年振りに小学校の同級生らと再会した見元。会話はかつて担任だった気性の激しい女教師・井口の話題になり、彼女の死、そしてそれが殺人によるものであったことが明らかになっていく。
それぞれの会話に触発されて、少しづつ紐解かれていく5人の記憶。
やがて意外な事実が・・・。
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記憶の錯誤というか、記憶というものがいかに曖昧で、人の気持ち、願望に根ざしたものであるのか、っていうのは特に目新しい話ではないですよね。なので、上手く繋がっているけれど、あまりドキドキワクワクな展開には感じられず・・・。
実際、どんな記憶も主観的なものに過ぎないわけですが、だからといって記憶がいかにいい加減か、その記憶に支えられた自分というものへの不安なんて、考え出したらキリがない。ありもしない記憶があってもいいんじゃないか、と私は思います。それを嵩に着たり、それで人が傷ついたりするのでなければ。
しかしこの主人公らのような経験はしんどいなぁとは思います。これほどハードな記憶の錯誤っていうのは・・・ねぇ。それが30年を経て解き明かされるのも、かなりの心労ですよねぇ。もしこれが途中で身動きできなくなって(記憶が芋蔓式に思い出せず)、真実が明らかになっていなかったら・・・・・・それは怖いですねぇ・・・。

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