西澤保彦/講談社(文庫)
★★★☆
自宅マンションで見も知らぬ男が殺されていた。ドアには鍵だけでなく、ドアバーもかかった密室状態の部屋は、トリックでも何でもなく、超能力によって作られたと神麻嗣子は言うのだ。
超能力が悪用されることを防ぐための組織<超能力者問題秘密対策委員会>の出張相談員見習いである神麻嗣子と、美人警部の能解匡緒、売れない作家保科匡緒が、超能力絡み殺人事件を推理するシリーズの短編集。
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この短編集の1話目、「念力密室!」をまず最初に読むのが、一番しっくり来るかなぁ、と思います。
1.念力密室!(短編・本書収録)
2.幻惑密室
3.死体はベランダに遭難するー念力密室2ー(短編・本書収録)
4.鍵の抜ける道ー念力密室3ー(短編・本書収録)
5.実況中死
6.乳児の告発ー念力密室4ー(短編・本書収録)
7.鍵の戻る道ー念力密室5ー(短編・本書収録)
8.念力密室F(短編・本書収録)
とまぁ、こんな感じに読むのが一番良いかと思います。西澤氏のあとがきから借りてきたものに付け加えたリストです。氏が仰る通り、キャラクター達の絡みや変化の過程が影響し合っているので、そういうことに拘る方は、面倒ですが(本当に面倒でした(笑))、是非この順番で読まれてみてはいかがでしょう。
この短編、最後に番外編でもある「念力密室F」が収録されているのですが、何とも思わせ振りな内容です。私はもうめちゃめちゃ好みな内容でした、これ自体も、この先に続くと期待される展開も。
推理自体も、短編であるがゆえの物足りなさはあるものの、「実況中死」よりもしっかり楽しめたかな、と思います。
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