西澤保彦/講談社(文庫)
★★★★★
何の規則性もなく、ある日突然陥る時間のループ「反復落とし穴」と長年付き合ってきた久太郎。「反復落とし穴」に落ちてしまった「その日」は、必ず9回繰り返されて、やっと翌日へと続くのだった。最終的に「その日」に起こったこととして周囲に認識されるのは9回目の「その日」に起きたことではあるが、最初の「その日」と大きく変化することは起こらない・・・はずだった。
しかし祖父宅で年始を過ごした翌日、「反復落とし穴」が始まり、あろうことか最初の「その日」には起こらなかった殺人事件が起きてしまった。その上、どれだけ回避しようとしても、毎回繰り返される殺人事件。一体、祖父を救うことはできるのだろうか?
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いやぁ、面白かったです。ループものというと記憶に強く残っているのはケン・グリムウッドの「リプレイ」。これもかなり面白かったのですが、こちらの「七回死んだ男」の方が好みかも。全体的な雰囲気もあるんでしょうけど、一つには主人公の久太郎のキャラが好みというのは大きいかも(笑)
何故事件を回避できないのか、は案外早いうちに推測できるものの、最後のドンデン返し(そんなに大層に言うことでもない?)は「やられたぁ!!」とニンマリしてしまいました。全然違うひっくり返しを想像してたもんですから。でも私の想像したものでは安直過ぎて、今話題!?の「Aha体験」はできなかったかな(笑)
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