加納朋子/幻冬舎(文庫)
★★★★
突然の事故で夫を亡くしてしまったサヤは、乳飲み子のユウ坊を連れ、佐佐良の街へ移り住んだ。伯母が遺してくれた一軒家での心細い生活は、亡き夫と、周囲のかけがえの無い優しき人々からの手助けに支えられていた。
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加納さんのミステリは本当に心が温まる。切ない気持ちになる時もあるけれど、最後にはじんわりと元気が染み込んでくるかのようだ。
最初のうちこそ、サヤの大人しさ、優しさが、弱さにしか見えず、イライラさせらるばかりだった。しかしそれが、サヤの強さへと変化していく過程、サヤとユウ坊の周りに見え難い、しかし強い優しさを秘めた人々が集まってくる過程は、何の冒険があるわけでもないのに、ワクワクドキドキさせられた。
やっぱりおじいちゃんおばあちゃんと暮らせる環境って大事だよ。そう思う。
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