恩田陸/集英社(文庫)
★★★★
伝統ある男子校の寮。年末を前に、寮生のほとんどが家へと帰っていく。
そんな中、寮に残る3人の少年。そして近くに住みながら、3人と一緒に寮で過ごすもう1人の少年。ひょんなことから互いが抱える秘密を「告白」してしまう4人。
普段の生活からは窺い知ることのできない心の内側を曝け出してしまった4人は・・・。
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う~ん、寮を描写した雰囲気から、何か恐いことでも起こるか、暴露されるのかと思いきや・・・。
いや、ある意味、それぞれがする「告白」は恐いものでもありますが・・・。
しかし恩田さんのジャンルって広い。何かのインタビュー記事で「自分が面白いと思うものを書く」と仰っていたから、そういう意味で明らかに共通項があるのだろうし、根っこは一緒なんだけど。
彼らの成長した姿を見てみたい。
こういう希望も、恩田さんの作品であれば、望みがないわけではないな、と思う。会えるかどうか分からないけれど、もし成長した彼らに会えたら、その瞬間の喜びが自分でも目に見えるようだ。
そのくらい、「告白」によって自分達を曝け出した彼ら、そして彼らの関係は羨ましくも思えた。
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