恩田陸/双葉社
★★★★☆
アジアの西の果て。山に囲まれた盆地、何もない平原、その中にぽつりと盛り上がった丘の上に、真っ白な直方体の建物がある。周りには棘とも枝とも葉ともつかないような灰色の植物が茂っていた。
「存在しない場所」「有り得ぬ場所」という矛盾を孕んだ名を持つその建物には、入り込んだ人間が消える、という伝説・迷信が残っていた。人間消失の謎を解き明かすことために辺境の地へ連れて来られた満だったが・・・。
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種明かしのその時まで、気持ち良く、ほぼ騙され通しで、面白かったです。
ちょっとした編集テク(印刷テクか?)に昼間なのに、ゾクッとさせてもらいもしたし(笑)
確かに、危険だと分かっていても、恐怖を感じていても、こういう建物がある場所に自分が立ってみれば、いつしか「好奇心」という諸刃の刃に突き進んでしまい、建物へ入って行ってしまうかもしれない。そう考えると、さらにそれも恐かったりして・・・(^^;)
作品の番外になるのか、続編になるのか、そういう作品が既に出ているようなので、そちらもとっても楽しみ。でもあまり期待し過ぎるとがっかりしてしまいそうな気もするので、落ち着け>自分
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