恩田陸;歌野晶午;西澤保彦;近藤史恵/祥伝社(ノン・ノベル)
★★★★
「無人島」をテーマにした、4作家のアンソロジーミステリー。
島の人間が全て離島し、無人島となった島で見つかった3人の死体。不可解な状況での、餓死、全身打撲死、感電死。そしてそれぞれが何かの記事をコピーした紙を身に付けいてた・・・。(「puzzle」恩田陸)
犯罪を犯し、無人島に逃げ延びた男女4人。所属する教団が海外逃亡の準備をする僅かな間だけの生活だったはずだが・・・。最後に生き延びたのは一体誰・・・。(「生存者、一名」歌野晶午)
気がつくとそこは、まるで南の島のパラダイスのような場所だった。どうやら誘拐されてきたようだが、最高の環境をバカンスとして満喫することに決めた奈津子だったが・・・。(「なつこ、孤島に囚われ。」西澤保彦)
夏休みだから海。仲良しの5人はありきたりだが、だからこそ素晴らしいかのようにも思える旅行へと出かける。観光客向けの海水浴場にうんざりした5人は、民宿のおばさんに教えられた島で、夏を満喫するのだが・・・。(「この島でいちばん高いところ」近藤史恵)
********************************************
恩田さんの作品が読みたくて借りたのだが、読後、肝心の恩田作品は印象が薄かった(^^;)
アンソロジーというものは、読みたい作家が入っていても、これまで読まずにきていた。いずれ短編を集めてその作者の作品だけで単行本化されるし、読みたいとは思わない作家の作品にはあまり関わりたくないから。じゃぁ、読まなきゃいいって?駄目です、それは本に対しての冒涜です。購入、借りる、に関係なく、手にした本は面白くなくても読んできた私にとってそれだけはできない(唯一、あまりの描写の汚さに気分が悪くなって「限りなく透明に近いブルー」だけは最初の数ページでやめちゃいましたが・・・。食わず嫌いは良くないと思ってのことだったんだけどなぁ・・・。)
しかし、今回、嬉しい悲鳴をあげてしまう誤算が・・・。「読みたい本リスト」に森奈津子さんの作品が追加。
森さんの作品はこの本には含まれていませんが、西澤さんの書かれた短編は森さんを主人公にしたもの。もちろん内容はフィクションです。しかしここに書かれた森さんのキャラクターにすごく興味を持ってしまったのでした。そしてそれが彼女自身の作品を読むことでどういう変化をするのか、今からとても楽しみ。
さらに他の2つの短編も結構面白く、余裕や興味が強まれば、是非恩田さん以外の作家さん達の作品を読んでみたい!!もう本当に嬉しい悲鳴(笑)
コメントする