恩田陸/祥伝社
★★★★☆
不可思議な事件、記憶の底に眠る事件、未だ事件になっていない事件・・・を、判事を退職した関根多佳雄やその息子春が解き明かす・・・。
写真は4枚。「ある人の部屋を撮った昔の写真なんだ。犯罪に関係した人間なんだけど、どんな人間だか分かるかな?」―従兄弟・隆一に見せられた写真の謎解きに、春と夏がムキになる「机上の論理」。
北海道にいる姪との手紙のやり取りだけで綴られた「往復書簡」。
上記2作、及び表題作を含む短編12作。
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「六番目の小夜子」にも登場した関根多佳雄を中心にした恩田風推理短編集。いつもの作品群よりももっと推理ものっぽくて、単純に楽しめました。秋は出てこないけれども、春と夏までもが登場してます。
この「関根家シリーズ」(!?)に関しては、恩田図鑑さんの「本の流れ」のページを参考にさせて頂きました。管理人さん、ありがとうございますm(_ _)m
多佳雄さん、「・・・小夜子」で初めて出会った時にはもっと飄々として不思議な捉えどころのなさが感じられたのに、今回は主役になってしまったせいか、あまり捉えどころがない、という感じがしなかったのが残念。
けれど春が結構頻繁に出てきて、これまたいい味をというか、私好みのキャラで、楽しめたので満足。
あとがきに「いつか関根三兄弟総出演のミステリを書いてみたいけど、理屈っぽくて嫌な話になりそうである。」と作者。理屈っぽくて嫌な話でもいいから、書いてみて欲しいものである(笑)。必ず読みますよ、私は。
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