森博嗣/幻冬舎
★★★★☆
長い間、排他的なほどに外界からの接触を絶ってきた島、イル・サン・ジャック。周囲を囲む森が一夜にして消え、海になったという伝説を持つ島に、ミチルは取材のためにやって来た。何故取材の許可が下りたのか、伝説は何を示しているのか、島の人々の徹底した余所余所しさはどこから来るのか?
イル・サン・ジャックの女王、そしてその息子である王が住む宮殿モン・ロゼを訪れた夜、僧侶長が、自ら描いた曼荼羅の中央で、首なし死体となって見つかった・・・。
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読み応え、という部分では可もなく不可もなくといった感じだったものの、謎解きに関しては中々面白かった。
ロイディが前作よりも人間臭い反応を示してみたり(学習の結果)、途中えらく意外な時間展開があったり、終盤は望んでいた形の描かれ方がしてあり、そういった部分が恐らく私個人の好みというかツボにヒットしたのだと思う。
「百年」シリーズ(とはいえ、2作しかないが)はこれにて完結なんだろうな、と思うと残念。続きを読みたいが、この先が描かれることに必然性も必要性も感じられないしなぁ・・・。いやいや、それでも敢えて「ミチルとロイディのこの先の物語」が読みたいなぁ・・・。
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