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「PINK」

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PINK柴田よしき/双葉社
★★★★☆
神戸の大震災で婚約者:由紀夫を喪ったメイ。失意の中出逢った達夫は、雰囲気や仕草が由紀夫にとてもよく似ていた。もう2度とこの幸せをなくしはしない。
「時間切れです。心の準備をして下さい。」―しかし突然届いた1通のメールが、メイが信じてきた幸せの薄皮を1枚1枚剥がし取っていく。一体達夫に、そして我が身に何が起きようとしているのか・・・!?
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いやぁ、面白かった♪後半に至って、それまで複雑に絡んでいたものの道筋が随分見えてきて、おおまかな想像がついたものの、それでも最後の最後まで謎解きを楽しませてくれた作品。私にとって真相などが先に読める読めないも大事だが(読めない方が単純にワクワクできる)、読めた上で、最後まで惹きつけて離さない作品と言うのはさらに大事だ。これはそういう作品の一つだった。そこまで期待していなかっただけに(柴田先生、ごめんなさい)、余計に満足感がある。
今まで映像などで見てきた震災直後の映像よりも、ある意味リアルというか、迫るものがあった。言葉の一つ一つが、改めて震災のことを想像させるのだ。そしていかにあの時、私にとってそれが遠い世界の出来事だったのか、を痛感してしまった。

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