
エリザベス・ノックス/日本放送出版協会
★★★★
選ばれた人間だけが訪れることのできる「プレイス」。
そこでは、ドリームハンターと呼ばれる人々が様々な「夢」を自身の夢の中に捕らえ、人々と共に眠りにつくことで、追体験を与えていた。時に癒しとなり、時に娯楽となる素晴らしい「夢」の数々。しかし時には「悪夢」が、プレイスで眠りにつくドリームハンターを訪れることもあった。
ドリームハンターとなるべき試験を目の前に控えたローズとラウラ。兄妹をそれぞれ父と母に持つ従姉妹同士は、またドリームハンターをもそれぞれ母と父に持っていた。
いつも一緒だった2人にやがて訪れる別れの時。別々の道を歩むことで、2人はプレイスやドリームハンターを巡る企みに巻き込まれていく。
「プレイス」とは何なのか。ラウラが辿り着いた、プレイスに秘められた真実とは・・・。
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出だしはちと辛かったです。主人公であるはずのラウラが、ローズに食われているような状態で、どっちが主人公なんだか、度々混乱してしまいました(^^;) ラウラのお父さんも何だか暗いというか、悲壮感があるし・・・って、抱えていたものを知るにつれ、まぁ、致し方ないのか、とも思えましたが。
ファンタジーではありますが、不思議な場所である「プレイス」ありき、の設定じゃないんですね。まぁ、不思議っちゃぁ不思議な設定であることには変わりないんですが、きちんとプレイスの謎解きをしてくれる。ある程度の想像はついちゃうのですが、それでも「何故プレイスができたのか、どうして突然出現したのか」、そういった部分が解明されていくあたりはドキドキします。いくつもの愛や恋人(夫婦)達が出てくる中で、一番大きな愛の物語というか。
それにしても、私はとあるキャラクターのラストが気に入らなかったりします。切な過ぎですよ。基本的には大団円(帯にも似たようなことが書いてあるからネタばれではないですよね(^^;))ですが、けどあれはねぇ・・・。ちょっとねぇ・・・。あれだけの大きな愛情に対してのラストとしてはやっぱり情け容赦がないって気がしてしまったのでした。
どうやら、私はこの作品の中でも、そのキャラを一番贔屓に思ってたらしいです(笑)
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