北村薫/新潮社(文庫)
★★★★
ある夏の午後、割り込んできた車を避けようとして、ダンプに衝突してしまった真希。気付くと家の中で転寝をしていた。が、それは明らかに事故の前日だった。そして町には、真希以外、人も動物も虫も存在していなかった。何が起こったのか分からずにいる真希の耳に、母の「真希、しっかり」という声が聞こえた。
事故の時間になると必ず前日に戻ってしまう繰り返しの日々を続ける中、150日を過ぎたある日、鳴らないはずの電話が鳴り響いた・・・。
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真希の中に、確固とした空想の(と言っていいのかな?)友人がいたからと言えど、150日以上を1人っきり、それも決して先には進まない、同じ日を繰り返すだけの毎日なんて耐えられるでしょうか?
何がどうなっているかも分からない、元の日常に戻れるのかも分からない。そして猫もいない(って、これは完全に個人的見解ですが(^^;))。
「ターン」といい、本作といい、主人公の女性、強いです。強過ぎです。もちろん、弱さも持ってます。けれど、肝心のとこと、芯の部分で決して負けない、屈しない、諦めないのです。そんなふうにありたいと思えども、同じ境遇にはやはりなりたくないなぁ、と思ったりもしますね(^^;)
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