梶尾真治
★★★★
過去へと物体や人を送り出すことができる「物質過去噴出機」=通称「クロノス・ジョウンター」。開発されたばかりの、人体実験にはまだ遠いその機械で、吹原はわずか1時間程度の過去へと旅立つ。まだ気持ちを告げてもいない、けれど何よりも大切な愛する人の生命を救うために・・・。(「吹原和彦の軌跡」)
クロノス・ジョウンターで過去を体験する3人の、それぞれの物語。
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「え、そんなんでいいの?」って思うところもあるけれど、人に言われたらきっと「この物語はそれでいいの!」と言ってしまうだろうな(笑)
「都合が良過ぎる」って言ったって、そういう物語なんだから。愛する人、その想いを貫き通す人の物語なんだから、それでいいのです。そして私は十分楽しんだし、好きな作品だと言える。
基本的にハッピーエンド、大団円が好き。わざわざお話の世界でまで、そうでない苦さや酸っぱさなんか感じなくていいから。そういう意味では、この作品は1篇以外は合格。
その1篇の主人公、吹原にもできれば幸せになって欲しかった。他の2人よりある意味強く、貫き通そうとした想いだけに、その結果として想像させられるものは痛い。
amazonで見てみると、どうも文庫の方は1篇多く収録されているみたいだ。何だか損した気分。図書館で借りたのだけれど(^^;) 機会があれば、文庫の方も読んでみたいな。
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