田辺聖子/角川書店
★★★☆
カモカのおっちゃんの更なる闘病生活、老齢の実母との生活、渾身の楽しき講演会、そして遂に訪れる最愛のカモカのおっちゃんとの別れ・・・。
どんな日々も、後ろを振り返ることなく、立ち止まることなく、書き綴った日記エッセイ。
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現在、NHKで放映中の連続テレビ小説「芋たこなんきん」をちょこちょこよ観ていて(朝の事情によっては忘れたり・・・昼はもっと忘れてたり・・・)、田辺さんの作品を読んでみたいと思ったのでした。
一番このドラマの原作が読めたら・・・と思ったのですが、ノベライズされたものはあるものの、これが原作というものはなさそうで、恐らくいくつもの田辺さんのエッセイなどを元に構成されているようです。家族構成も実際には幾分違いますしね。なので、とりあえずあれこれ内容紹介などを見て、気になるものを・・・と選んだ1冊目がこれ。
ドラマの元どころか、もっともっと後のこと、ご主人の闘病から死が期せずしてメインになっている日記エッセイなのですけれど、ドラマに出てきたフレーズや元になった出来事などが出てきて「あ!」と思ったり、田辺さんやご主人であるカモカのおっちゃんの会話も藤山直美さんや國村隼さんの声と調子で聞こえてきたりと楽しめました。
家族に病人がいる今、もちろん状況はまったく違うし、病気も違う場所のがんなのですが、それでも何かしら気持ちをつつかれているような部分があったり・・・。想像しきれないほどの大変さだったと思いますが、田辺さんという人も、ご主人も、ミドちゃんさんも凄いなぁ、とストレートに思いました。相手に対する思いというか、心の持ちようが何より。
文章や、大切な家族と仰っているぬいぐるみ達との会話には幾分、肌の合わないものを感じつつも、もう少し田辺さんの作品に触れてみたいと思っています。
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