アーシュラ・K・ル=グウィン/ブッキング
★★★
ジョージ・オアは夢を見まいと、文字通り必死の抵抗をしていた。しかし違法に薬を手に入れ、使用したことで、政府から治療をすることを命ぜられる。精神科医のヘイバーの元を訪れたオアは、自分の見る夢が、現実となっていくことを、そしてその夢から逃れたいことを打ち明けるのだが・・・。
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単にSFなんてことにしてはいけないのかもしれませんが・・・。
しかし、この本を読みながら、何度私が夢の世界に落ちそうになったことか・・・。
あまりにも頻繁なので、これはこの本とのタイミングが合ってないのかも、と返却も考えたほど。・・・ですが、面白くないとかじゃないんですよ。結局延長して読み終えたのですから。
ま、何が一番大変だったか、ってヘイバーの理屈やらごねりやら(笑)
起きてみたら、昨日まで自分が知っていた現実と違う現実が前から続いており、自分には眠りにつく前の現実と新しい現実の両方の記憶がある、なんてしんどいだろうな。それが何度も何十度も続くわけですよ。望む現実に変えられるのならまだしも、無意識にあるものが本当にその人の願いとは言い切れないわけで。
自分の望み通りの世界に変えられる力や道具が出てくる物語というのは、「そういうもので願いを叶えても、結局満足のいく世界は作れないんだよ」っていうラストになるのが相場ではありますがね。ドラえもんの「もしもボックス」とか(笑)
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