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「ギフト 西のはての年代記Ⅰ」

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ギフトアーシュラ・K・ル=グウィン/河出書房新社
★★★★
西のはての高地に住む人々は、「ギフト」と呼ばれる力を持つ人々だった。それは父から息子へ、母から娘へと受け継がれ、時に強力な力を持つものを排出し、時に少しの力も持たないものを育みながら、それぞれの部族でそれぞれのギフトが伝えられてきた。
オレックのギフトは<もどし>のギフト。目と手と意思を使い、人でも動物でも植物でも、それ以前の状態へ「もどす」ことができるのだった。普通よりも力の現われが遅かったオレックは、やがて本人にさえ制御できない<荒ぶるギフト>を手にする。ギフトを制御できるようになるまで、自身の目を封じることを決意する。
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茉里さんが「まだ予約が回ってこない」とお嘆きの本作。その言葉で予約を入れた私・・・先に読んじゃいました(^^;)

ギフトを持つゆえの不幸満載・・・とは言い過ぎかな。まぁ、ギフトがなかったとしても、人はそれはそれで不幸の種を作るし、人を踏みつけにしたがるし、生命を奪いもする(もちろん、その逆だってあるのですが)。ギフトという能力があろうがなかろうが、例えばオレックと父との確執などは、本来親子が普通に持つ通過儀礼なわけです。
この世界の、高地に住む人々には特別な意味合いのギフトがあるわけですけど、人が持つ得意なこととか、好きなことだって当然「ギフト」なわけですよね。才能のこと、「ギフト」って表現するし、そう考えると、エモンでさえギフトを持っているわけです。あ、手癖の悪いのがギフトと言っているわけではありませんよ(笑) 
ある意味、オレックとグライにとっては、本文では導き手とも表現されてますが、「ギフト」だったんじゃないのかなぁ、と。ラストの彼らにとっての。
私が持つギフト、私のこれまでの人生に起こったギフト、それって何だったんだろうなぁ、と考えてみたりして・・・。

オレックが手にした彼自身のギフトと、グライのギフト、そしてグライがギフトに対して考えたこと、これって今後刊行予定の第2部、第3部への伏線でしょうか?来年が待ち遠しい!!

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