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「No.6 <4>」

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No.6 (#4)あさのあつこ/講談社
★★★★☆
連れ去られた沙布を救い出すため、西ブロックへ忍んで来るNo.6の高官を拉致する紫苑達。凶悪犯だと知らされていたシオンと目の前の紫苑との違いに、彼は自ら、知り得た情報を提供する。
やがて始まる<人狩り>を前に、紫苑は弱さを認め、強さを得、ネズミは自分が紫苑を理解していなかったことに愕然とさせられる。
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じれったいけれど、ここで書かれた紫苑とネズミの心のうちは、何だか今まで以上にとても重要な気がします。
しかし気になる、ネズミの身に起こった異常事態。何だかねぇ、あの描写、まるでネズミが・・・・・・みたいですよ。
紫苑が自分の弱さや卑怯さを認め、それでもなお自分の求めるものをしっかり見つめている姿は、何だか励まされます。もし自分自身を置き換えるなら、この時代のこの国に生まれた私達の大半は、紫苑の立場にしか立てない気がするから。理解しようとしたり、思いを馳せることはできても、決してネズミの立場には立てない。少なくとも私は。
それが悪いとかって言うんではなく、事実だから。事実を認めて、それでもなおその先に自分の望む何かを求めるには、自分の弱さを知った上での強さが必要なのですね。
紫苑とネズミ、決して離れないで欲しい・・・。

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