
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/東京創元社
★★★★
マジドの一人であるルパートが担当するコリフォニック帝国での非公開裁判に出席し、嫌な後味を残して帰宅する。そんな彼を待っていたのは師匠であるスタンの命がつきかけているということ。
そしてそれはとりもなおさず、ルパートは彼の死後、その欠員を埋めるために新人マジドを探し出さねばならないということだった。霊となったスタンがアドヴァイザーとして残ってくれたものの、ルパートの元にコリフォニック帝国からさらなる呼び出しがかかる。国王を始め、主だった重臣、妃らが殺されてしまったのだ・・・。
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「花の魔法 白のドラゴン」の前日譚。とは言っても、そちらを読んでいなくても問題はないです。ただラストにかけて、「ふふっ」と笑えるかも~(笑)
何でも訳者さんのせいにするのはよくないですが(別にそんなに読み辛いわけではなかったし)・・・、こちらも田中薫子さんの訳で読んでみたかったなぁ、とちらと思いました。
しかし何だか、既にマジドであるルパートの能力が低くて(そんなことはないんでしょうが)、マジドでも何でもないマリーやニックの方がルールややり方は知らないけれど潜在能力は高いような、そんなイメージ。お蔭でルパートのすることなすことが心配になってしまう始末(^^;) マリーは前半、何だか妙に嫌なところがあったりして、キャラ的に親近感を持てる対象が中々定まらずに困りました。
あれやこれやと問題が次から次に起こるとか、別々に発生した問題がすとんと一つの形に織り込まれていく流れとか、ストーリーの設定だとかは確かに好みのはずなんだけど、全体的に見た時には何故か「花の魔法~」の方が面白かった、になっちゃうんですよね。何でだろ?
どちらも未読なら、こちらを読んでから「花の魔法~」を読まれることをお勧めします。個人的には。
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