ロジェ・ファリゴ/小学館
★★★☆
バステをグレゴワールに捕らわれてしまったガストンとルシア。祖父と一緒にロンドンへ遊びに出かけたものの、ルシアは沈んでばかりだった。バステがいない間も旅は続き、グレゴワールと執拗に出会い続ける。その度に、彼への闘志と、バステを取り戻す決意を強くするのだった。
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本当に、設定とかはとってもいいものなのに、どうしてこんなに楽しめなかったんだろうか?
たった2冊でこれだけの内容を詰め込もうとした挙句に、一つ一つのエピソードがとても味気なくなってしまっている気がする。文章のリズムにも乗り難いし、構成自体もぐいぐい引っ張って行ってくれる所が感じられなかった。
何度も言うけど、構想や設定自体はとても素晴らしいと思うのだ。歴史の大事件の陰で苦しめられてきた子供達の本当の歴史を知る旅、そこで成長していく少年少女、彼らが僅かに救うことのできた人々というものは。猫の女神であるバステトがバステと呼ばれて活躍する点だけを取っても、もっと褒め千切りたいのだけれど・・・。
最後に、題名は原題のまま、「レザンファン」が絶対良かったと思うけど。分かりやすい題は副題にしておけば十分だったと思いますよ。
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