ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/東京創元社
★★★★☆
<唯一の者>の娘であり、正当な王位継承者であるというクレディンデイルのノレス。ミットは、彼が身を寄せている女伯爵とケリル伯の命で、ノレスの暗殺を命じられる。ヒルディとイネンの身を盾に取られたミットはネイヴィスの元へ向かう。その道中で知り合った少年が実はノレスその人であった。
一方、現在に生きるメイウェンは、父に会いにタンノレス宮殿を訪れていた。そこで父の部下であるウェンドに、200年前のデイルマークへ無理矢理送り込まれ・・・。
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こちらも結構読み易かったです。前作から13年後に発表された作品ということなので、その辺も影響しているかな。
1冊の物語として、4部作の完結編として、とても良く出来ていると思います。今までの作品で比べて、かなり上位・・・というところまではいきませんが、それなりにぐいぐい読ませてくれましたし。
4冊まとめて借りて正解だったな、と思います。1~3まではそれぞれに主人公が別々で、幾らかの間接的な繋がりがあるだけで、「デイルマーク王国史だしなぁ、仕方ないか」という気分でいたのです。が、4部をを読んで、「だからこそ、デイルマーク王国史なのか!!」と目から鱗なくらいの爽快感。前3冊のあれこれが、ここに繋がっている。そういう作りが好きなだけに、さらに一層にんまり。
登場人物それぞれのその後が分かったり、伏線とすら思っていなかった描写が活かされていたり、「あぁ、やっぱり女史の作品だなぁ」と(^-^)
これで邦訳されている作品(雑誌掲載以外)は全部読み終わってしまったので、それだけが残念でなりません。近々、何か刊行の予定はないのかなぁ・・・。
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