たつみや章/講談社
★★★★
ムラ同士の交易の旅に出ることになったポイシュケとワカヒコ。ポイシュケは初めて見る海で、クジラのカムイらと出会う。
一方、無理に旅についてきたホムタは、ムラ同士の交易の礼儀を踏み躙ってしまい、ヒメカへ戻るために、アヤのクニに身を寄せることにしてしまう。が、ワカヒコ、ヤタカらと共にアヤについたホムタは、クヂチヒコの策略に嵌り・・・。
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あぁもう、ホムタって本当に嫌なやつ!!
と言い切ってしまうのは簡単なんですよね。無駄にプライドばかり高くて、人を妬んだり、陥れたりするのが当たり前のように育ってきたホムタも、大切な女性を想う気持ちやその相手を守り切れなかったからこそ、クニを大きく、豊かにしたいという思いに嘘はない。やり方を間違っただけ。他者に対する考え方を誤ってしまっただけ。
その「だけ」が肝心なのだけど。
ポイシュケとワカヒコ、二人が共にあることで、果たしてどういうラストを迎えるのでしょう?
歴史的に考えれば、結局クニのやり方が、ムラのそれを席巻していくしかないように思えるのですが・・・。
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