あさのあつこ/角川書店
★★★☆
小さな地方都市で起こったアパート全焼事件。誰もが既に忘れ去ったであろう頃、一人の男が訪れた。
火元である一室に住んでいた少女の名前を呼ぶ男。その名前に触発されたかのように背後の闇から忽然と現れたかのような二人の少年。引かれ合っているように、反発しあっているようにも見える二人。
それぞれがそれぞれの思いで、少女に起こった何か、事件の裏にある真実を手繰り寄せようとするのだが・・・。
********************************************
結構、面白かった♪
茉里さんに「あさの作品の初読にはファンシーな児童書から」と薦めて頂いて、「えりなの青い空」を読んで、これの順番が回ってきたのですが・・・、いやどっちも好きですよ、私。っつうわけでとっても「No.6」あたりが読みたくなりました。このベクトル、間違ってないですよね?(笑)>茉里さん
しかしこれもまたカテゴリー分けに困ってしまいましたよ。新しく作っちゃったし(^^;)
少年や少女達の心の闇、私には分からんです。というか、多かれ少なかれ、誰もが持っているものだと思うのです。別に現代特有のものでもなし、子供特有のものでもない、と。確かにね、持つにしても土壌の問題はあるかもしれない。例えば、自分の存在が自分自身にとって希薄なところに、そういう闇を持つのはあまりにも脆いというか危ういというか。
まるで光に向かってまっすぐ歩いているような父・英樹でさえきっと持っている。
そんなもの闇じゃない、とか、質が違う、なんて本当は誰に言える?相手のそれと、自分のそれを心から引っ張り出して、見比べることなどできはしないのだから。
私?ありますよ。自分ではそう思ってる。正直、あまり認めたくはないけれど。
自分は何かが欠落した人間だと思うことは多分、明帆らの年頃くらにはやはりあったし。本当に欠落しているのか、そう自分で思い込んでいるだけなのか、他の人間の方が余分に持っているだけなのか、いつか分かるかもしれないし、分からないかもしれない。でもどちらでも良いことなのだと思う。うん。
コメントする