森絵都/理論社
★★★★☆
どうやらとんでもない悪いことをして死んでしまった僕は、そのまま輪廻の輪から外れ、消滅してしまうはずだった。しかし抽選に当たったと言って、天使は僕を別の人間の体へ<ホームステイ>をさせる。ホームステイの間に、自分が前世で犯してしまった罪を思い出せれば、もう一度、輪廻の輪に戻れるという・・・。
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結構、ありがちな設定、ストーリーだし、ラストもありがちと言えばありがち。
けれど何でこんなに気に入ったかなぁ?全体的な雰囲気かな。児童文学でファンタジーで、けれどその言葉から想像されるような明るさ、冒険、そういったものはもちろんない。けれど、暗くて、現実に幻滅してしまうだけでは決してない。
多分、私、この作者好きだな。一応、もう1冊、この作者のを借りてきておいたのは正解だった気がする。
実はこの本も、またまた茉里さんとこで紹介されていた本なのでした。
この本、たくさんの少年少女達に読んで欲しいと強く思った。いや、もちろん大人でもいい。
もちろん、この本のようなことばかりじゃない現実もあるんだけど、それでも、どこかでほんの一歩の踏み出しを躊躇ったがために、ほんの僅かな誤解があったがために、引き返すことのできない違う一歩を踏み出してしまうことはあるのだと思う。そんな一歩を踏み出そうとしている人に本を読め、なんて全く現実的でない話かもしれないけれど、あなたのそばの大事な人達に薦めてみて欲しい本です。
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