恩田陸/新潮社
★★★☆
それはいつの間にか谷津の4校で爆発的に広がっていった。「5月17日にエンドウさんが宇宙人に連れて行かれる」。バリエーションはあるものの「5月17日」「エンドウさん」に何かが起こるというのだ。
みのり達、地歴研のメンバーはその噂の出所を確かめようと4校一斉にアンケートをするものの、結局絞りきれないままに、その日が来てしまっていた。そしてその日、家に帰らないままの女生徒がいた・・・。
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恩田女史の作品ですから、自然と盛り上げられてしまう気持ちにブレーキをかけつつ、しかしついつい期待してしまったのは失敗。肩透かし・・・とは感じなかったけれど、「えぇ~、そんな終わり方ですか・・・」とちとがっかり。
しかしそこに至るまではかなり楽しめたので、今回は良しとします(笑)
私が彼らくらいの年だった時も、こんな「今の自分以上の特別な何者か」「今までとは違う特別な日々」、そういったものを求めていたんだろうか?誰かに「お前はこうすればいい」と言われることを、それに従って生きていくことを僅かでも望んだことがあったのだろうか?
違った、とは言えない。でも、少なくとも誰かに叶えてもらおう、とか、誰かに指示されるままに、などとは思わなかったはず。私の天邪鬼は子供の頃からだから(笑)
この作品を読んでると、大人の言いなりになるいい子でなんかいて欲しくなくなっちゃうな、少年少女達には。
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