松本祐子/小峰書店
★★★☆
憧れの児童文学作家からメールを受け取った未散。実はその女性は父方の叔母だった。
中1の夏休み、生まれて初めて会う叔母の家は、不思議な気配を漂わせ、庭はそこだけぽつねんと森があるかのように見えるほど繁茂していた。
翌朝、未散は家のゴミ出し、食料品の買出し、掃除、そして分厚い10冊のファイルを覚えるよう言いつけられた。そのファイルには、見たこともない植物ばかりが載っており・・・。
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amazonでふらふらとリンクされているファンタジー作品を眺めていた時に見つけた本。
タイトルやら、装丁に惹かれたのでした。
う~ん、前半は物足りなくも感じたけれど、読み終わった感想は「結構イイ感じ」です。何となく、「魔女の宅急便」などを思い浮かべるのは、主人公らが年齢的に近いからかな?
未散が叔母と暮らし、その中で自分を成長させるという設定はありきたりではあるかもしれなけれど、母方の祖母のこれみよがしな嫌味に、これまではじっと耐えてきた未散が、はっきりと自分の言いたいことを言うシーンは気持ち良いくらいだった。お年よりは敬うべきだが、だからと言って筋の通らないこと、良くないことを黙認するのとは別問題だ。
そして一見冷たく厳しい叔母が、実は深い愛情を持って未散を見守っていたのだというのは、それこそありきたりであっても心がじんと温かくなってしまうのを否めない。
今気付いた。私とA叔母も同じ関係だな。父の妹。しかし別にこの感想はそういう自分の身が投影されているわけではないので、誤解なきよう。
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