ラルフ・イーザウ/長崎出版
★★★★
終戦を見届け、インドに渡ったデービッドはバルーの元を訪れ、ガンディーと心の交流を果たす。
しかし一度は救った"偉大な魂"は、やはり円卓によりデービッドの前から奪われてしまう。結社との繋がりを求めて、共に犯人を追い駆けるバルーは、デービッドを「孤独な白い狼」と呼び、その身を気遣うのだった。
********************************************
懐かしのバルーです。そして"マハトマ(偉大な魂)"です。
ハンセン病が出てきたのには驚きました。今ではそれが伝染性のものでないことは衆知(それともまだ偏見が残っているのでしょうか)のことですが、時代はまだまだ患者に厳し過ぎた頃です。デービッドだからこそ、ではありますが、それでもデービッド自身、一瞬の躊躇の後に手を差し出すシーンは、人が偏見を乗り越える難しさ、それでもそれが重要であることを示しています。
偏った見方、というのは本当に厄介な代物ですね。それを偏見だと気付かせないような些細なことだと尚更かもしれません。
生命の折り返し地点を過ぎたデービッド。前巻辺りからいやに経年スピードが上がったようで、中々その変化にこちらもついて行き難くもあるのですが、良かれ悪しかれ色々な意味で変化を見せ、それはそれでやはり引き込まれてしまいます。
コメントする