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「暁の円卓<5>失意の歳月」

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暁の円卓 (5)失意の歳月ラルフ・イーザウ/長崎出版
★★★★
意に反して、ドイツから連れ出されたデービッド。イギリスがドイツに宣戦布告し、いよいよ世界は戦争の狂気へと突き進む。
生きる気力さえともすれば失くしそうなデービッドは、諜報部に身を寄せる。やがて伝説の人となりながら、諜報部を離れ、三度日本の土を踏むことに・・・。
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薄い!!何でしょう、前巻に比べると驚くほどの薄さは(^^;)。区切りを考えるとこうなってしまうのも仕方ないのでしょうが、前巻が厚めだったので余計に・・・。
しかし内容は結構濃いです。びっくりの展開。いや前巻から考えれば、予測通りなのかもしれない。それ以前から大丈夫なのかな?とは常々思っていたわけですし・・・。しかしここまで乗り越えてきたから、安心していたというのは否めません。

日本が終戦を迎える辺りがメインになっているこの巻。フィクションではあるけれども、軍上層部の人間を始め、上にいる人間達(ヒト以外)がこの本に書かれていることに近い状態であったろうことは想像に難くないですよね。長崎に生まれ育った私は、原爆の恐ろしさを比較的身近に感じる人間ですから、余計にそれらを腹立たしい思いで読むこととなってしまいました。もちろん戦争をやめさせるためにという理屈(それだけではないでしょうが)で原爆を投下した側の人々にも、デービッドと同じように憤りを持っています。どんな理由であれ、許されることではない、と。
しかし日本が原爆の被害者であるのと同じように、他の国々に対して加害者であることも事実。
そんなことなどなどを考えさせられる作品であることに、改めてイーザウ氏の凄さを感じます。

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