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「六番目の小夜子」

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六番目の小夜子恩田陸/新潮社(文庫)
★★★★★
その高校には、三年に一度選ばれる『サヨコ』という存在とそれに纏わる一種の伝統のゲームが引き継がれていた。前の『サヨコ』に選ばれた新しい『サヨコ』は決まりに従い、あることを成し遂げなければならない。そして「六番目のサヨコ」が選ばれるはずの今年、津村沙世子という美しい転入生がやって来た。
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もっとホラーっぽいのか、と思いきや・・・。
要素が多過ぎて、逆にそれが目くらましになり、容易にラストを想像させてくれない。それはある意味嬉しいのだが、所々で半端な感じがするのは恩田作品だから仕方ない、と思ってしまう・・・(まだまだ味読作品の方が多いから、そ断じるのは時期尚早なのかもしれないけれど)。あまり隅々までをきっちり読んでいくのではなく、どちらかというと雰囲気などを味わうべきなのかも。設定などが好きなものばかりなので、ある程度の不満は自分で飲み込んでしまっている。
最早実感を伴って思い出すことは少ないけれど、確かに4人が過ごしたような、説明のし難い一体感、充足感を私も味わった時期があったのだ、と不思議に、そして懐かしく思った。あの頃を懐かしんで、あの頃と同じメンバーと集まっても、最早、そういった感覚は味わえない。味わえたとしても、それはあの頃ほど甘美なものではないのは、学校というものがそれだけ特殊な環境であったせいなのだろう。4人と違って、当時の私は気付きもしなかったことだが・・・。

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