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「蒼路の旅人」

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4035403105上橋菜穂子/偕成社
★★★★★
タルシュと戦うサンガル王国から、新ヨゴ皇国へ援軍を要請する報せが届いた。その便りとは別に、サルーナ王女からチャグムへも便りが届いた。
帝の言動についに激してしまったチャグムは、援軍を率いる祖父トーサの元へと走る。帝である父から、チャグムの暗殺指令を受けた部下と共に・・・。
罠と知りつつもサンガルへ辿り着いたトーサが下した決断は、部下を、そして孫でもある皇太子チャグムをも守るものであった。戦乱の渦へと巻き込まれていくチャグムが進む先は・・・。
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最早、守り人シリーズの番外、とは言えません。守り人シリーズと旅人シリーズ、この二つで世界が出来上がっている、という感じです。
当初からそういう作りにするつもりではなかったことは、あとがきからも窺えますが、ならばなおのこと上橋さんは凄いと思う。この作品を読むと「最初からそのつもりだったのでは?」としか思えない。
あの幼かったチャグムが、まだまだ少年の危うさを残すものの、人と人との出逢いや、見知らぬ世界を直に見、肌で感じることで一人の青年へと成長していこうとしている過程が、ただの読者である私でさえ、何かしら時に誇らしく、時に気恥ずかしく、ドキドキハラハラさせてくれるのです。
今回新たに登場するキャラクター達が今後どういう絡みを見せてくれるのか、チャグムの行く先にどんな困難が待ち受けているのか、とても楽しみ。
贅沢を言えば、またバルサ達と人生の道行きを交わらせて欲しいけれど・・・・・・簡単にそれが叶ってしまうと、それはそれで旅人シリーズの持つ魅力を損ねてしまうかもしれない、と複雑な期待をしてしまいます。
あぁ!!早く続巻が読みたい!!!

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