村山早紀/童心社
★★★★
魔法の杖を狙う黒竜に追われながら、ついに七つの宝石を集めたシェーラ姫達。魔法の地図が指し示す<魔法の杖>が隠された場所へ向かうが、黒竜はファリードを使い、その杖を奪い取る計画を進めていた。
そして氷の山から姿を現した<魔法の杖>を手にしたシェーラ姫は・・・。
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びっくりな展開です。しかしファリードには必要な試練だったのかも。あまりの優しさ故に、自分の力に気付かない、いや気付けなかったファリードだから。
それぞれがそれぞれの想いを抱えながら、<魔法の杖>の元へ向かう最後の夜は、何とも言えません。ハイルとミリアム、ハッサンとミリアムの語らいもじんわりと心を温かくさせてくれる。サウードの思いも、ファリードの悩みも、一つ一つが物語の伏線を形作っており、ついつい「もっと早くサウードがファリードにそう言ってくれれば・・・」なんて物語を崩壊させそうなことを考えてしまったり・・・(笑)
「わかれわかれのものたちがひきあう力は、父と子の愛のようにつよいんだ!」と叫ぶミリアムの言葉は、黒竜とファリードにはどう響いたのだろう?黒竜の最後の心の呟きがああいう言葉であったことがせめてもの救いに感じられたけれど・・・。
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